神戸と言えば、神戸牛に中華。私には、そんな印象が強いのです。勿論フレンチもイタリアンも名店がありますけれど、ね。ですがひねくれ者の私は、「じゃ、野菜食べよう」

選んだのは、三宮駅からすぐの、野菜割烹「あき吉」さんです。勿論あらかじめ予約をしていました。

こちらでいただけるのは、あらかじめ予約が必要なコースとスタンダードコースの２種類です。

初めは、そうめんかぼちゃのゼリー寄せです。シャッキリ感も残したそうめんかぼちゃが、清涼感を添えます。固さもちょうどよく、美味しくいただきました。お店は、靴を脱いで上がるスタイル。カウンター８席に、テーブル席１卓。カウンターの中には、ご主人　秋吉さんと、女性３人。楽しそうにお仕事されていて、いい感じです。

先付は、食用ほうずき・きぬかつぎ・丸十の甘煮・焼き万願寺・蛸の炊いたの・ふくさ焼き紅麩の盛り合わせ。羅列すれば、こういうふうになりますが、いただいてみると、どれも丁寧に調理されているのが、わかり、満足します。

お椀はです。大変に柔らかで滑らかな、玉蜀黍豆腐に魚素麺。吸い地も、美味しい。

お造りです。ヒラメ・シマアジ・焙り剣先イカの３種類。正直なところ、これは普通。野菜割烹とうたっているので、トマトと大根は、無理やりつけたような感じが。いっそ、合い混ぜなんかの方が、野菜も生きるし、いいような。ポン酢醤油とか土佐醤油などかけてなんて、いいかも。

冬瓜と鰻の博多蒸は、とてもよかった。冬瓜のお味もですが、なんといっても、ちょっと甘味もある、あんの加減が抜群でした。

賀茂茄子チーズ焼きは、玉味噌を塗り・ホワイトソースとチーズの組み合わせ。上には、プチトマト・ズッキーニ・アボカド。

アーモンドまぶしの枝豆饅頭は、揚げてあんがかかっています。先ほどの冬瓜はべっこうあんで、今度はぎんあんですが、ちょいかぶり。もったいないような気も。揚げたまんまを塩でいただくので、充分美味しい気がしました。

揚げ物色々。（アスパラ・プチトマト・とうもろこしのかきあげ）は、見た目よりもさらに軽く、サクッと揚がっておりました。

野菜の炊き合わせ。味にめりはりがあって、優しいお味です。

玉蜀黍ごはんです。炊飯器で炊いておられました。

きなこアイスと葡萄とチーズケーキ。

生ビールを飲み、お酒を２種飲んで、お支払いは、８０００円いきませんでした。一皿の量は、決して多いわけではないのですが、満足感がありました。丁寧なお仕事と内容を考えると、大変にリーズナブルで、いいお店だと思いました。神戸で、確実に又、行きたいお店が１軒、増えてしまいました。

ご主人　秋吉さんです。ご実家が飲食をなさっておられるようで、大変さも見ていたので、初めは会社にお勤めを選ばれたとのことでした。がやっぱり、やりたくなったそうで、料理人に転身されたとのことでした。スタッフの皆さん達と、楽しそうにお仕事をなさっておられる姿が、印象的でした。