行ってきました

やっと行かれました。

コメント(9)

2009.06.08

ずっと捜しておりました、この方を。 

「骨董通りにお店を考えています。」
最初で最後にお目にかかった折、松川さんは、そうおっしゃったのです。  
乃木坂のお店でです。
そう伺っていたので、ずっと楽しみに待っていたのです。
でも・・・。

あるきっかけで、「きっとここがそうだ。」と感が働きました。
案の上、私の感は正しかった。

やっと、やっと行かれました。




▲天現寺スクエアは、天現寺創建300年の報恩事業の一環として、作られたビルです。ですから、オーナーは、お寺なのかな。明治通りに面していて、最寄駅は広尾。①出口からが便利です。
 


▲緑が雨に濡れて綺麗です。長いアプローチの先は、お寺の境内に続いています。 
骨董通りも考えたそうですが、こちらはすでに出来上がっていたもの。そしてここは、自分の好みで、どうとでも出来る状態で、巡り合った物件。ですから全てに、ご主人の思いが繁栄されているお店です。
 


▲こちらのお店のご主人は、松川忠由さん。私が大好きな、招福楼のご出身です。初めてお目にかかったのは、乃木坂の「志門」というお店。それも、たった一回だけなのです。というのも、私がうかがった時には、もう閉店が決まっていたのです。やっと通いたいお店と出会ったのに・・・。ショックでした。でも独立されるということでしたので、それを楽しみにしてたのですが・・・。やっと、やっとです。



▲12:00~15:00・17:30~23:00 
不定休
カウンターに座れば、目の前には、清々しいヤマボウシ。花器はアンティークのガラス器です。
 


▲カウンターは6席。他にテーブル個室1つ・お座敷形式の個室が2つ。ゆったりした造りになっています。
 


▲こちらもさりげなく置かれているけれど、実は江戸中期の物です。楽の貴重な品です。5代目の物なのだとか。幸い、お茶碗ではなかった為、10客残っていたそうです。にしても、ね。お茶碗だったら、そりゃもう大変です。



▲夜は22000円のコースのみ。こちらをカウンターでいただきます。久し振りにいただく松川さんのお料理。とっても、楽しみです。
 


▲ここだったんですよ。「日々のこと」で、ご紹介したのは。つるべを模した器。中には、なぁに?蓋付の物は、開けるのが楽しみです。
 


▲中には、冷やされた鮑の蒸し煮です。炊いたずいき・防風と一緒に。裏漉しした肝入りの酢をつけていただきます。美味しい!生ビールをまずは。



▲やはり、美味しいお料理には、美味しいお酒です。選んでくださったのは、富山の「銀盤・米の芯」酒器も好みの物を選びます。
 


▲お椀をいただきます。そうです、この味。ずっといただきたかったのは、これです。この日は、宍道湖の鰻と茄子。松川さんは、お椀には、鱧を避けていらっしゃるそうで、鰻やら帆立などにしているとか。お椀も敢て、蒔絵など使わずに東京らしく、スタイリッシュにすきっとした物を使っておられます。
 


▲すばらしい、あの器が登場です。鱧とこち。実際に触ってみると、柔らかな感触。そしていい大きさなのでしょうか。梅+山葵か、ポン酢か。好みでいただきます。



▲谷中の飯蒸しです。ものすごくいい香りです。上には焼いたキスが載せられていますが、なくったっていいくらい。今の季節が楽しめます。
 


▲松川さんです。照れ屋さんなのかなぁ?写真は・・・、次回ということで。
 


▲2ついっぺんに。



▲穴子の八幡巻き・焙った万願寺・焙った半生このこ・とうもろこしのかき揚げ。このこ、絶品でした。お酒も進んでしまいます。という言いわけ、「立山」に。
 


▲そして、小さなアンティークグラス(リキュールかな)には、ゴルゴンゾーラと梅・紫蘇。山葵酢で和えてあります。こんな風にいただいたことはありませんでしたが、見事に和テイストに仕上げっています。
これは真似出来そうです。
 


▲焼きものは、鮎です。まだまだ小さいので、頭からいきます。2尾いただきます。こうやって写真を見ると、綺麗でしょう?松川さんは、東京を意識して、壁も脱京都。だから、じゅらくではなく、美術館風の仕上げです。その効果かな?お料理も映えるし、写真撮ってもも綺麗です。



▲目の前には、炭火。トリガイのしゃぶしゃぶです。オランダ・デルフト焼きのお皿には、色々な物が。黄ニラ・車海老・トリガイ。
 


▲黄にらは全部、入れてしまいます。ひと煮立ちしたところで、他の具を入れます。
 


▲トリガイは、しゃぶしゃぶと言いながらも、しっかり煮た方が、甘さが出ます。



もう一つお酒。「八海山」をいただきます。これ、大変美味しいです。昨年我が家では、お正月に飲みましたっけ。
 


▲出してくださったのは、こちらの杯。中国の古染め付けです。すっごく素敵!見れば見るほどいいんです、これ。
 


▲フルーツトマトとじゅんさいの酢のものです。ちっさな白玉入り。生姜が効いていて、さっぱりといただけます。これも素敵なラリックのアンティークです。



▲甘鯛と湯葉の炊き合わせです。
 


▲ごはんとお味噌をいただきます。
 


▲私、ごはんには、お味噌汁の方が好きみたいです。



▲一緒にいただくのは、ニシンの炊いた物。
 


▲お漬物。
 


▲お菓子は、水羊羹。



▲お茶をいただいて。
 


▲小夏ゼリーと続きます。もう本当に幸せ。満足します。
 


▲8席のテーブルの個室です。正面のガラスには、障子が入ります。



▲こちらはテーブル席とつなげることも出来るお部屋です。
 


▲完全に独立しているお部屋。床材は、栗の木です。こちら、お子様連れでも、OKなのだそうです。
今回色々お話し出来ました。そしてわかったこと。私やっぱり、松川さんのお料理が好きだったんだ、ということ。招福楼の東京店、以前は上野にありました。その時から好きだったのです。そしてその後、丸ビルに移転したので、行きやすくなったこともあり、本当によく行っていました。なんとその時、松川さんはまさしく包丁をふるっておられたのです。
   

 

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コメント

  1. 草々

    ほんと、こういうことって嗅覚が働きますね。盛り付けや器使いもシンプルなんですね、茶懐石のクールさが伺えます。トリ貝のしゃぶしゃぶは初めて見ました。
    料理教室も楽しそう。
    気軽にひょいと飲みに行きたいし、好きなように飲みたいので、1人飲みを好みます。お酒と向き合いたいというか。
    お野菜は大好きです。
    アボカドはどう食べるのがおいしいですか?
    ちなみに最後の晩餐は天麩羅とお蕎麦。子供の頃からの大好物です。

  2. なべ

    大変、ご無沙汰しています。
    最近は、京都より東京に行く機会が増えてきたのですが、どうも東京の和食には足が運びにくかったです。
    お寿司は、本当に美味しいのですが、。
    でも、このお店は是非伺ってみたくなりました。
    また、感想を送らせていただきます。
    東京の和食、どんどん教えてください!!

  3. Ryo

    お〜〜!松川さんとこでしたか。^^
    是非とも行ってみたいと思っているお店の一軒です。
    去年でしたか?お店を出されたと聞いて、いつかは。。と、思ってました。
    ほんと、美味しそうですねぇ。行きた〜〜い!^^

  4. 草々

    先のコメント、失礼しました。アボカドは食べられないですね。
    以前に登場したにこらさん、ニーノさん、たかはしさん等、好きで行ってました。
    京都は板前割烹を初め、なぜかカウンターが多いので1人でも入りやすい。だからこそ、人との相性でリピートするかどうか決めますね。
    中学時代から通っている街ですが、奥深過ぎて、まだそういう和食のお店と出会ってません。今はそんな場所も欲しい年頃になりました。近所ならあるのですけどね。

  5. さなえ

    草々さん
    そうなんです、アボカド。
    アレルギーで、冷や汗・激痛になるんです。
    もう8年前くらいになるでしょうか、突然なりました。
    大好きなにの、とっても悲しいです。
    きちんとした和食は、レベル、ついでに敷居も高いのかもしれません。
    本当はそんなことはないのですけれど。
    でも他に比べれば、お値段もいいですし、若い子にはきついですね。
    年齢が増すにつれて、しっとりした雰囲気が余計に欲しくなります。

  6. さなえ

    なべさん
    こちらこそ、ご無沙汰しております。
    間もなくもう一軒、ご紹介出来るかと思います。
    名古屋「SAMO」の記事はご覧いただけたでしょうか?
    ここにいらした堀江さんが、東京のお店に移られました。
    行くつもりでいます。

  7. さなえ

    Ryoさん
    ここと、あのお鮨屋さんに是非!
    なんとお2人、お知り合いなんですよ。
    本当に美味しかったです。
    ドンピシャ、私の好みです。
    イベントの話、もう進めています。

  8. 素材・仕立て・盛り付け・器・お店の設え
    どれをとってもセンスが良いお店ですね。
    宗入の赤楽向付け、茶碗でなくても完品で
    十客が揃ってればそれなりの値でしょうね。

  9. さなえ

    itachaさん
    おっしゃる通りだと思います。
    是非いらしてみてください。
    品のいいお店です。

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