ようやく行かれました。
2006.09.15
「なかひがし」か「祗園さ々木」か。
京都で予約困難な双璧です。
ここは、毎月一日、翌一カ月分の予約を受け付けます。
私も何度かチャレンジしましたが、電話が繋がりませんでした。
3時間頑張りましたが、あきらめた実績?ありです。
ですから今日は、ようやく行かれた、という感じです。
どちらがどうの、と言うわけではありません。
さ々木は、どかん、と豪快な感じでしょうか。
こちらは、品数もとても多く、繊細さもある料理でしょうか。
▲お店は、銀閣寺交番のまん前にあります。何種類かのコースのみです。今日は、せっかく来られたのですから、一番高いコース15000円をお願いしました。 綺麗です。9月は、「芋名月」ということで、里芋の葉に盛って出されます。白無花果と枝豆の胡麻酢和え・栗のから揚げ・牛乳を詰めた物がまぶしてあるおくら・菊寿司は、鱧のお寿司の上に菊をまぶしてあります。きぬかつぎ・ほうずきの中には、味噌漬けの初卵です。さばのへしこ・茄子が盛られていて、くずすのも惜しいくらいです。 |
▲白味噌仕立てのお椀には、茸と茗荷が入っています。お店の皆で、八ヶ岳で採ったという茸は、ヌルッ、といい感じです。 次いで、風干しにした鮎が出されます。焼いて、途中うるかを塗ってさらに焼いてあります。とても香ばしく焼けています。手前の焼き万願寺の上には、塩だけ加えて詰めたトマトが載っています。甘い物ですね。 |
▲続いても焼き物です。?。子持ち鮎の塩焼きは、しっかり焼けて美味しいけれど・・・。いつもこうなのでしょうか?蓼酢が添えられています。 そして、岩魚のお造りが出されます。間引きした人参葉・菊菜などが盛られています。赤いのは、熟した山椒の実と葉です。黄色いのは、熟したゴーヤです。好みで、塩か醤油でいただきます。私は塩が好みです。 |
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▲若狭のグジは、焼霜作りになっています。赤いのは、紫蘇酢をゼリーにしてあります。生姜のシャーベットが載り、大徳寺納豆が散らしてあります。手前は。オクラの花だそうです。初めていただきます。 そして、「煮えばな」です。ほんの一口、炊きたてのご飯をいただきます。 |
▲お椀には、焼霜の鱧とそばがき、そして裂いた松茸がたっぷりです。先程のグジもですが、この店は、焼くのが確かに好きなようです。かなり好きなんですよ、焼き物。それでも、ちょっと、飽きてきてしまいました。たまには変化をつけて、葛たたきにでもしてはいかがでしょうか。 |
▲箸休めです。野菜のお料理が多く出されるのがとてもいいですね。それも変化に富んでいます。水菜の引き菜のお浸しには、干したのではなく、さやごと湯がいた生の小豆を散らしてあります。「生ですから、初々しいでしょう?」と御主人。鮎のテリーヌは、塩が効いて、ほどよいほろ苦さがいいですね。 |
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▲炊き合わせは、意外にしっかりした味つけです。魚はゴリ。揚げてから炊かれています。小豆を詰めた蓮根・揚げた加茂茄子・そして、初めていただきました、サツマイモの葉っぱです。これがヌルッ、とした感があり、美味しいです。 そして、すっぽんのにこごりです。どうも苦手な食材です。下が赤かったので、一瞬びっくりしましたが、熟した万願寺のペーストの上に盛られていたのです。可愛いにらの花が1つ。 |
▲美味しかった~!!!天然鰻の白焼きです。天然物ですよ!滅多にいただける物ではありません。貴重品です。申し訳ない、あまりの嬉しさに写真を撮る前に、手をつけてしまいました。ですから、これは、くずした後で、もっと綺麗に盛られていました。玉ねぎと茗荷のスライス、葱が盛られています。粉末にした醤油が振られています。最高ですね! |
▲次いで、糸瓜・茗荷・初茸・モロヘイヤの和え物が出て、いよいよここで一番有名な、炊きたてのご飯にめざし登場です。 そして、とうがらしとすっぽんの炊いた物・ゴーヤと椎茸、と最後まで、盛り沢山です。 デザートは、温州みかんのゼリーです。上にバジルのシャーベットが載っています。そしてバルサミコ酢が。かき混ぜていただきます。指示どうりかき混ぜると、バジルが爽やかに香ります。美山産のほうずきトマト・ブドウ(甲斐路)が添えられています。 |
2007.12.23
2006.09.15
「なかひがし」に行かれたのですね。私も二回程行かせていただきましたが、やはり、鰻の蒲焼が大変、印象に残っています。美味しかったです!!
個人的には、鮎の焼き方については、これ程焼いていいものかと?感じましたが。。
さ々木となかひがしでは、同じくらい予約が取れなくても、やはり、さ々木さんの大将の人柄が好きですね(笑)!
昨日、大阪のニューオタニで7人のSAMURAIと題して、フレンチのシェフが勢ぞろいして、ガラディナーが開かれて行ってきました。また、ご報告させていただきます。
いつも、ブログを楽しみに拝見させていただいています。
やっと、やっと行かれました。
私は、初「なかひがし」だったので、スタイル・傾向があまりよくわかっていないのですが、いつもこんなに焼き物が多いのですか?
野菜料理が充実しているのだとは思っていましたが、思っていたのとは、感じ、違いました。
まぁ、勝手な思い込みなのですが。
お忙しいのに、色々お出かけになるのですね。
フレンチのシェフ、どなたがいらしたのでしょうか?
又聞かせてください。
楽しみにしています。
3/29から「なかひがし」さん(5回目のお邪魔)が取れたので、桜には少し、いや大分早いと思ったのですが上洛いたしました。「なかひがし」さん、こちらは言わずもがなですが、いつも一見サプライズではないのですが、必ず新しいお料理を考えられていて、もてなしの心の真髄が痛いほど伝わってまいります。
KGさん
何度もいらしているんですね。
私は、たった一度なもので、実はさほどわかっている訳ではありません。
皆様からいただく情報の方がよっぽど詳しく、色々教えていただく事ばかりです。
これからも、是非コメント、お願いいたします。
京都を離れて20年、東京に住まいいたす京都人?です。
なかひがしさんは京都に帰った折には必ず行きますが、東京の友人の評価は必ずしも是ばかりではありません。
野草を食すこと、最低限の調味が頼りないとの評価もあります。京都ではホテルに入っているお店など、関東の方が多く宿泊する場所では味を濃い目に設定しているところが多いと聞きます。
もちろん私にはちよっと?と感じますが、こればかりは個々人の育った環境がありますから仕方がありません。
私が関東に来て一番違和感を覚えたのは水でした。和食の基本は水だと思います。京料理は引き算の味付けだと思います。
初めてコメントします。
なかひがしさんは秋の地鶏のすき焼が絶品です。是非一度ご賞味あれ。
なかひがしさんの料理はとても繊細なので、特に関東の方には是ばかりではないようですが、京都育ちの東京住まいには嬉しいお料理ばかりです。
あんこおやじさん
本当にごめんなさい。
何度も何度もコメント入れてくださって、大変だったと思います。
どうも不具合が発生しているようで、ご迷惑おかけしております。
時間がかかるのと、エラー表示が出るようなのですが、クリック、一度で入ります。
懲りずに、又入れてくださいね。
そうなんですか?ホテルのお料理。
全く食べないもので、知りませんが。
味付け、京都は、決して薄くはありません。
見た目の感じなんだと思いますが、へたをすると、塩分が多すぎて、後で水ばかり飲むなんていう事もありました。
水は、確かにかなり違います。
京都は、軟水。
そして、東京は硬水です。
同じ分量の昆布・かつおでだしをひいても、取れ方が違うくらい、水質が異なるんです。
仕方の無い事です。
逆にだからこそ、色々な違いが生じて面白いではないでしょうか。
「なかひがし」さん、京都をよりわかっている方々には、そのよさが評価されるお料理かと。思っています。