おせちです。
2006.01.01
京都市東山区大和大路四条下る4丁目小松町566-27
TEL:075-551-5000
あけましておめでとうございます。
新年第一弾は、おせちです。
我が家では、去年に引続き今年もお願いしました。
「さ々木」さんでは、31日の午後におせちは仕上がり、引渡しとなります。
家のように遠い所には、宅配便で送ってくれるので、到着は1日となります。
今年は、午前11時頃に届きましたが、昨年は午後3時にようやく届き、やきもきしました。
というのも一昨年、関西は、31日が大雪で、宅配の車が出られなかったのです。
そんな事があったもので、「今年は何時か?」と心配しながら、待っていました。
さて、「料理の先生なのに、おせち、作らないの?」と言われます。
「はい」
俗に「おせち料理」と言われる物は、たいして作りません。
まず一つには、我が家の子供達は、甘い物があんまり好きではありません。
ですから、きんとん、黒豆、伊達巻きなど、作っても、だーれも喜んでくれませんし、食べてくれません。
それなら、皆が喜んでくれる物を作りたいじゃありませんか?。
で、私が作るのは、煮物、なます、菊花かぶ、ゆりねの甘煮、蛸の煮たの、煮豚、角煮など...、家族が好きな物だけです。
二つには、見ていただけばわかりますが、このおせち、どの位手間、時間かかっているでしょうか?
これだけの物を作る事を思うと、とてもじゃありませんが、私には無理です。
暮れは忙しく、主婦には他にしなければならない事が沢山ですから。
時間をおせちだけにかけられません。
そして三つには、美味しいんですから、「さ々木」さんの。
だから、お願いしちゃうんです。
おわかりですか?
▲一の重です。中心の3つの器には、黒豆・いくら・なまこが入っています。それを取り囲むかのように、沢山の酒肴と口取りが詰め込まれています。出し巻き卵・焼いた魚・鶏肉・南蛮漬け・かずのこ・田作り・袱紗卵・菜の花・鮑・はじかみ・巻物3種・かまぼこ。見ての通り、規則正しく、丹精に綺麗に詰められています。蓋をあけた瞬間、「ああ、お正月!」と感じました。 |
▲二の重です。一の重とは異なり、何を一体どうしたらこんなにうまく詰められるんだろう、という詰め方です。兎に角、すごい、すごすぎです!そして、盛り込まれた物の種類が又すごい。ですから、いざいただく段になると、「宝探しをしているみたい」と、私の友人が言っておりましたが、その通り。さながらパズルをといていくかのごとく、です。 |
▲40種近くの物の中から、さて、何を紹介しようか?という事で、悩みます。が、これはやっぱり外せない。みんな大好き、自家製のからすみです。これはお重には入っておらず、別にポチ袋に入ってきます。なんとも言えないねっちょり感がたまらない、大好きな一品です。これを食べたら、他のは、いいや、という気になります。それと困るのは、お酒が進んでしまうことですかね。 |
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▲これ又はずせない、なまこ酢。吉田家が選ぶベスト10にランクインします。何がいいのか、といわれても困るのですが、子供曰く、水っぽさがない、こりこりした歯触り、そして酢加減だそうです。いくらも又美味しいんです。10月中旬、川に上る前、海で採れた鮭のお腹からとり出して漬けた物なので、皮がとても薄く、柔らかい歯触りです。 |
▲綺麗でしょう?一の重に詰められたサーモンの絹田巻き、アマダイの昆布巻き、カニの錦紙巻きです。サーモンは、周りを蕪で巻いてあります。アマダイは、ベスト10入りです。甘酢生姜を芯にアマダイを焚いた昆布で巻いてあります。カニも生姜を芯に、薄焼きの卵で巻いた物です。どれもさりげなく、でも華やかで、お正月らしい品です。3種ともさっぱりしたお味になっています。 |
▲これ又一の重に入っている物です。袱紗卵、鶏の焼き物、スライスあわびです。他に、琵琶湖で取れたもろこの南蛮漬け、だし巻き卵などが詰められています。 |
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▲豚の角煮は、煮染めの中の一品。お肉が入っていると、「おおっ」と反応があります、やっぱり。手前のお魚は、西京味噌に漬けた物です。野菜も盛り沢山です。筍・慈姑・赤こんにゃく・蓮根・海老芋・牛蒡・人参・長芋・栗・さやえんどう。あと松茸。これがとても美味しかった。口に含むと、香りと味がひろがり、いい感じでした。 |
▲野菜に混ざって盛られている煮物です。棒鱈・助子・鮎の3種。東京のおせちには、まず棒鱈は入ってないですね。京都らしいのかもしれません。助子の焚いたの、人気です。ほんのり、生姜の香りがします。私は子持ちの鮎が気に入っています。蛸の煮たのも、すっごく柔らかくって美味しかった。これ又人気です。 |
▲この二品は、皆大好きです。棒状に切った人参と大根を芯に、鱧で巻いてあります。冷えて少し煮凝り状態がいいんです。そして擬製豆腐。これ、大好きです。甘味があって、コクがあって、汁がじゅわーっと出てきます。 |
2007.12.19
2009.08.13
すご~い! さ々木さんのおせちは、もぅ芸術品ですね! お重を開けた時の 吉田家の歓声が聞こえてきそうです。 元旦に、あんなに華やかで心のこもった美味しいおせちをいただいたら、今年一年も吉田家はきっといいこと満載ですね☆ どれもとっても美味しそうですが、飲んべいのワタクシとしては食指が動くのは…え~と…からすみ・なまこ酢・アマダイかしら… あ~、でも みんな美味しそう~! お料理の先生が毎年注文なさるのも納得です。
ところで、早苗先生の作られるお雑煮は関東風? 京風?
今年はとりわけ、いい事、あるといいなー、と思っています。神様にしっかりお願いしておきました。「さ々木」さんのおせちは、見せかけでない、内容が充実した、美味しい物です。持ち上げると、ずっしりと重いのも、驚かされます。ぎっしり詰まったおせちも、よく食べる我が家では、2日の朝には完売でした。家は吉田と私、両方ともに、3代続けての東京生まれ、東京育ちなもので、ばりばり関東風です。たまに遊びで、白味噌のも作りますが、基本的には、おすまし仕立てです。お宅では、どうなんですか?
我が家のお雑煮はおすまし仕立てで、実家では鴨肉を取り寄せていましたが、私は鶏肉で作っています。 主人の実家は白味噌仕立てで、丸餅にお大根・里芋・小松菜が入ったもの。 最近では、義母の作り方をまねて、白味噌仕立ても作るのですが、やはり50年以上の年季にはかないません。なかなか あの味は出せないわぁ・・・
息子もおいしそ~といって、自らコメントしようとしていました。今年は私のところも受験生がいるので何となくせわしないお正月でしたが、合格だるまは赤じゃなくて白(!)ということを初めて知りました。我が家に鎮座しているだるまが白というのも見るたびにドキっというかとても違和感です。ところでからすみは子供の頃から大好物!ぜひご相伴に預かりたかったです!
Coco Mamaさん、いいですねー。お義母様のお雑煮を召し上がった事あって。私が嫁いだ時、すでに吉田の母はいなかったもので、一度も母のお雑煮を食べた事がありません。そういう意味では、吉田家本来の味、というのがわかりません。「我が家代々の味」、ってあるじぁないですか。そういうのが、受け継がれてはいないんですね。引き継いでいく事の大切さ、感じています。さて、お雑煮の話に戻りますが、日本全国には、色々なスタイルの物がありますよね。ぜーんぶ、食べてみたいです。何でだしをとるか、具は何を入れるのか、味付けは何でするのか。同じお雑煮でさえも、土地土地で異なり、興味深い事です。今は何でも、食べたい物を食べられる時代です。けれども、その本当の良さや美味しさは、おそらくその場所にいかなければ、わからないのだと思います。是非、その土地に足を運んで、味わってみたいものです。
haruさん、息子さんにもコメントいただきたいです。そうお伝えください。どんな風に見ていただいたのか、是非。「合格だるま」、って何処のですか?白?そうなんですか。知りませんでした。欲しいなー。