ワインと和食という組み合わせを楽しむ
2018.03.02
京都市中京区木屋町通二条東入東生洲町38-1
TEL:075-744-6774
18:00~24:00 月曜・休み
ちょっと気になっていたお店に友人と行ってきました。私としては、通常はしない取り合わせ。和食には日本酒だろう、と思い込みのあるもので。ですから、経験豊富なソムリエさんがいらっしゃるお店でなら、試してみたいと思っていました。ここは、そういうことでは間違いなしです。
二階建ての長屋でのお店。場所は、リッツカールトンのお向かいになります。
1階はカウンターのみ。10坪だということですが、空間を上手につかっているせいか、もっとずっと広い感じがします。
食事はお任せのコースのみです。ワインとの合わせ方に興味がありましたので、ペアリングで、お願いしました。最初に目の前に運ばれてきたのは、こちら。さぁて、どんな風に調理されるのでしょうか。
オーナーソムリエでいらっしゃる西別當さんが、選んでくださった1本目です。
泡に合わせるのはこれです。この冬、食べてなかったかも。京都の冬といえばこれ。蕪蒸しです。グジ 銀杏 切り昆布が入っています。ぐじゃぐじゃに混ぜていただきますよ。にしても、何で食べてなかったのかしら?
大事な写真を撮り忘れてしまいました。悔やまれます。あまりにも見事なペアリングにテンション上がりすぎて、つい。これは、本当に驚きました。
数の子のフライと、堀川ごぼう。船の上で捌いて取り出している「まがりこ」という物を使用しています。故にフレッシュでコリコリ感があります。芯は半生で、いい具合の揚げ方。それだけでも美味しいのに、ピッタリのワイン。魚卵に白ワインという、非常に難しい組み合わせを、見事にクリアされていました。
お料理を担当されているのは、宮脇雅也さんです。私は以前「味ふくしま」さんにいらした時、お目にかかっています。ものすごく熱心に勉強されている方なんです。
ここまで行くか!というくらい、大量の自家製からすみが、ふりかかっていますよ。からすみ蕎麦です。和えていただくと、ちょうどよい塩加減。なんともいえない美味しさです。
このワイン、私 好き。シュナン・ブランを使った物です。西別當さん曰く、この品種は色々化ける。甘辛様々なタイプのワインを造ることが出来るとのこと。もし、これが好みなら「ザヴニエール」を選ぶようにと、アドバイスをいただきました。辛口がつくられる地区です。
京塗りのお椀は、どことなく色っぽさも感じます。柄違いで揃えておられます。
蟹の真丈に散らし梅。中が、透き通るほどの薄さの蕪がふんわりとかぶさっています。「薄氷仕立て」美しいものですね。
これに合わせるのは、甲州。だしの旨味に合うワインということで、合わせてくださいました。
そしてお造りです。初めに見せてくださった車海老が、こういう形で登場しました。それと焼き霜のマナガツオ。左のは、なっとう醤油。くせのある魚用に作られものです。。なめてみたら、確かに納豆でした。
このシャブリは、樽を使用していないそうです。魚介の旨味とワインの旨味を合わせたとか。
そして赤ワインになります。ボルドーです。凝縮感があり、バランスのとれた1本です。
岐阜の「ボーノポーク」です。酒粕と醤油で味付けされています。この豚さん、揖斐川の高橋さんという方が育てられたもので、某有名店の生ハムにも、使われているそうです。
カーヴで長期熟成されて、まるやかなワイン。こちらに合わせるのは、炊き合わせ。
海老芋に畑菜。初午には、畑菜の辛子和えといなり寿司を食べる習慣があるなど、色々なお話を伺いながら、楽しい時間を過ごしています。
これにも、ワインが合わされます。
二階はテーブル席になっています。綺麗ですね。大勢でこちらでも、楽しそうです。
最期まで、美味しかったし、楽しい時間を過ごすことが出来ました。私のようにワインの知識が乏しい者には、優しく上手に合わせてくださる、こちらのようなお店がぴったり。宮脇さんの作られる和食も、工夫されていて、良かったです。
「IL DENTE DI LEONE」のシェフ関 俊仁さん オーナでソムリエでいらっしゃる西別當 選さん 料理をなさっている宮脇雅也さん。お店の前で。
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