「坂ぐち」さんでいただく、秋のお料理
2013.10.08
東京都杉並区上荻1-13-7 TEL:03-3393-4564
荻窪にもあるんですよ、素敵な和食をいただけるお店が。荻窪の元気な繁華街の中、ここだけが、ちょっと異空間です。
ご主人 坂口さんは、京都の丸山さんで修業され、奥様のご実家のある荻窪にお店を構えられました。カウンター席と、テーブルの個室が2つあります。
夜のお料理は、お任せの懐石コースで、6500と8500円の2コースです。他に晩酌コース5000円なる物があります。こちらも、気になります。必ず前日までにご予約のほど。
この日はちょっといいことがあり、家族でお部屋をお願いし、8500円のコースをいただきました。
前回は友人達と、夏のお料理を楽しみましたが、この日は重陽の節句を意識したものです。
初めは、菊の花が飾られた先付です。ガラスの器には、2色の菊の花びらとほうれん草・とんぶりの和え物。四角い器には、柿と「むらさきずきん」松の実の白和え。手前には、鴨ロース・百合根いくら・焼き栗。
菊の花びらを浮かべて、まずは一献。
お椀は、若狭のひと塩のぐじです。湯葉に松茸、ほうれん草の軸に松葉柚子。グジは、本当に美味しい魚ですね。吸い地に溶け込んだ脂が、旨味を増し、松茸の香りが、季節感を感じさせてくれています。
お造りは3種類。肝ポン酢でいただくカワハギと、大間のマグロ・ミルガイ。カワハギが好きすぎる私は、大喜びです。自然に笑いがこみあげてきますよ。
焼き物は、カマスです。酢橘をギュと搾っていただきます。焼き椎茸と松葉銀杏と。
ホカホカの、生うにの飯蒸しです。ほっとする一品です。
続いては、サワラかぶら。蕪が旨味をしっかり吸っていて、美味しいこと。
この時期の醍醐味は、新米です。土鍋が運ばれてきただけで、いい香りが漂います。坂口さんのお父様が作られたお米だそうです。お供には、飛騨牛のしぐれ煮・お漬物色々・万願寺とおじゃこの炊いたもの。どれも皆、ごはんの美味しさが、アップします。赤だしのお味噌汁と共に楽しみます。
桃のシャーベットといただく果物。そして葛焼きです。最後はお抹茶をいただいて、大満足です。
お酒の為に、坂口さんが用意してくださっていたのは、こちらのバカラです。京都のバー「カルバドール」の高山さんから、開店祝にと、いただいた品だそうです。実はこちらのお店を、紹介してくださったのは、高山さんなんです。「高山さ~ん、使わせていただきましたよ~」
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