嘯月の9月の和菓子です。
2006.09.08
秋には和菓子が似合います。
季節が感じられて、洋菓子とは又違った魅力です。
このお店は、京都では有名な、超一流店です。
どこにも支店を出しておられません。
たまに、四条の高島屋で、期間限定で、買えることもあります。
あとは、川端通りにある「せせらぎすへら」というお店です。
ここは唯一、お茶をいただくと、選べるお菓子にここの物が含まれています。
それ以外には、直接電話にて、注文をして、取りに行くしかないのです。
それでも、何度行ったことでしょう。
和菓子好きな私にとって、ここは、別格なお店なのです。
▲お店の名前は、「しょうげつ」と読みます。美味しい物がありそうではありませんか?老舗らしい佇まいです。朝うかがったので、丁度奥様が水をまいておられました。 |
▲「さざれ岩」 中はほんのり黄色です。はじめ、何かと思いました。粟羊羹を潰して、粒あんで包んであるのです。周りには、「いらこ」をまぶしてあります。おはぎを思ってください。もっと高級ですけれど。大体のイメージです。 |
▲「桔梗もち」 中は、漉し餡の外郎製です。これはどこのお店でも同じ名の物があります。食べ比べしてみたら、面白いでしょうね。 |
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▲「なでしこ」 まだまだ夏の感。道明寺羹です。中のピンク色の餡が透けてきれいです。道明寺というのは、うるち米を乾燥させて、砕いた物です。この手の物は甘すぎて、実は得意ではないのですが、ここのはいいです。甘さも上品です。今日は暑くて。お菓子の夏の物と秋の物の混じりになっています。 |
▲「はつかり」 これも、夏でしょうね。黒砂糖入りの葛の物です。これで、漉し餡を包んでいます。透けて見えているのは、茹でた百合根です。実にあっさりした仕上がっています。これなら、どんな暑くてもいただけるでしょうね。 |
▲「萩」 中餡は粒のきんとんです。ここのお店で、とにかくお薦めは、このきんとんです。これほど繊細な物は、見たことがありません。きんとんは、簡単に説明すれば、餡をそぼろ通しに通し、それをきんとん箸で、中あんにくっつけて仕上げていくのです。仮にもし私なんぞが、こんなに細かく柔らかいそぼろでしたら、潰れてしまい、団子みたいになってしまうでしょう。季節の微妙な移り変わりで、色彩も変わっていきます。箱を開けるまで、毎回わかりません。とても楽しみです。 |
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▲「桔梗」 これも大好きな、こなしの物です。最近でこそ東京でも買えるようになりましたが、関東では、「練り切り」が主流です。こなし、というのは、餡に小麦粉を混ぜ込んで蒸し、これを仕立てていくものです。このもっちり感というのか、これがとても好きなのです。甘さも上品で、毎回、きんとんとこなしは、注文の際、何かうかがいます。 |
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