「招福楼」の本店で、お昼をいただきます。
2010.04.29
久しぶりに本店へ。
以前伺ったのは、もうかれこれ10年も前のことになります。
東京店が、上野から丸の内に移転後、便利になり嬉しくて、よく通いました。
でも本店は、別格です。
風格ある料亭ですから、やはり行くとなると、それなりの気構えが必要です。
けっしてきらびやかなどではないお店なので、まだ気持ち的には楽なのですが、やっぱり本店はすごい!
久々で、感動しました。
▲近江八幡からは、この電車・近江鉄道で、八日市に向かいます。この日は八日市でイベントがあったから?フリー切符で550円。聞くところによれば、この鉄道、日本で1番運賃が高いのだそうですが・・・、ホント? |
▲久しぶりの八日市。いつもは静かな町なんですが、この日は音楽イベント。賑わっていました。 |
▲12:00~15:00 16:00~22:00 第1・3・5月曜・休み やはり本店は風格があります。背筋がおのずとシャンとなるのを感じます。 |
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▲とにかく私はここが好きです。よく行くお店「山玄茶」「桜田」「青草窠」などは、こちら出身の方のお店です。又、ご主人がここ出のお親方の元で仕事をしたことのある「祇園おかだ」「祇園なん波」「じき宮ざわ」なども、はやり好きです。お店のスタイルは皆異なるので、それっぽくないところも、勿論あります。 |
▲とても綺麗でしたので、ゆっくりと眺めたかったのですが、お出迎えの方が外へ出て来てくださったもので、お待たせしてもいけないと思い、そこそこに。 |
▲今年は桜が本当に長持ちしています。門の前の木も、盛りを過ぎたとはいえ、まだまだ綺麗でした。食後町を散歩をしましたが、あちこちに桜。いいですね。 |
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▲私達のお部屋は、140年くらい前の土蔵をお座敷にしたお部屋「久楽の間」です。こちらのお店では、一番古いお部屋で、最も格式の高いお部屋です。その日にいらっしゃるお客様の人数・お料理のお値段などで、お部屋は決まります。 |
▲お昼のお料理は、15000・20000・25000・30000円の4コース。この日は25000円をお願いしました。実は悩みました。25000円か30000円にしょうか。ではその違いは、何なのでしょうか? まずはお部屋です。いいお料理をお願いすれば、やはりお部屋もいい処を用意してくださいます。 次にお料理ですが、これはあるルートで、その違いを事前に調べてみました。25000と30000円との比較ですが、先附けとお椀は変わらず同じ。お造りの内容は、一種多かったり、内容がグレードアップしていたり。焼き物などの食材が異なることも、わかりました。他にも色々異なる点はあるのだと思われます。そして器です。これも同じではないことは、わかりました。やはりよりいい物になっているようでした。これを踏まえた上で、今回は、25000円にしてみました。 |
▲久々で嬉しくて、写真がボケた? |
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▲先付けは、生のくちこ・独活・ゆりの花・梅の酸味と山葵のきいたかけだし。 |
▲「名残の桜です。」とテーブルに置かれた煮物椀です。4月の桜の時季のみに使われます。 |
▲なんと綺麗なことでしょう。そしてピシッとしている。こちらでいただくお椀、いつもそう感じるのです。そして、なんと豊な吸い地なのでしょうか。本当に美味しい。体中にジュワ~と、浸み込んでくるような美味しさです。こんなに美味しくていいんでしょうか。鮑の真丈・蕨・防風。吸い口は、たっぷりな木ノ芽です。 |
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▲ご覧の通り、真丈には、鮑がゴロゴロです。驚きます。 |
▲お造りも桜柄の器です。もう本当にわずかな期間しか使えません。 |
▲赤貝と鯛。そして添えの、湯がいた春蘭もいただけます。割醤油と普通の醤油。好みの方でいただきます。 |
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▲桜と柳柄の、2段重ねのお重です。とっても素敵です。 |
▲蓋を開けると・・・、桜の葉の上に、焼き物です。 |
▲下の段は、こんな様子です。 |
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▲小皿に取った焼きものです。この日は鱒。木ノ芽酢でさっぱりといただきます。松葉刺しになっているのは、自家製の柚べしです。 |
▲塩辛風にしてあるのは、鯛の白子。焙ったミル貝・蕗と山葵を生ハムで巻いたもの・揚げたタラの芽・一寸豆。 |
▲蓋物というのは、楽しいものです。なんせ、何が入っているのかわからない。ワクワクします。 |
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▲中には焼いた牛肉と花山椒です。花山椒こそ、いただける期間が限定されていて、食べそこなうことも度々です。「和久傳」の花山椒鍋もそうですが、牛肉との相性がいいようです。 |
▲ウニと菜の花の組み合わせは、辛子がとても効いた一品。きちんと効いている処が、なんともいいのです。こんな一品が絶品なのは、やはり基礎ベースがすばらしいから。 |
▲炊き合わせは、筍・うるいと、蛤です。たっぷりと、木ノ芽が添えられています。 |
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▲大きな蛤は、治部煮になっています。美味し過ぎでしょう。心が豊かになります。 |
▲お釜で炊かれたごはんが、運ばれてきました。 |
▲ごはんとお漬物。お米は、永源寺近くの、山の方も田んぼで採れたものだそうです。奈良漬けかと思ったのは、「生漬け」というもの。大変にいただきやすく美味しい漬けものものでした。 |
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▲湯葉の味噌汁。 |
▲生菓子は、きんとんです。ものすごいよもぎの香り。その銘は、「よもぎの里」です。この瑞々しさと柔らかさ。和菓子は出来たてが、本当に美味しいです。 |
▲お茶をいただきながら、「幸せ」を感じています。 |
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▲高知の小夏と章姫のフローズンジュース。苺ジュースの方は、かなり甘味が強いものでした。小夏は、爽やかで好きです。 |
▲この小夏、実はこんな風に皮を剥いてあるんです。お洒落です。思い出しました。こちらで長年煮方を務めていらした増田さんのお店「山玄茶」さんにお邪魔した時、これを若い子に教えていらっしゃいましたっけ。 |
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2017.06.01
2017.06.08
出来ることなら私も伺いたかったです(涙)
関東人でしかも何の知識もないので、ただの印象ですが、
招福楼さんのお料理は、禅の心得に通じるのではないかと思っています。
格調高く、こびることのない「美」を感じます。
本当に大好きです。
ぜひ今度はご一緒させて下さい。
haruさん
削ぎ落された美しさ。
けっして華美ではなく、全てが凛としている気持ち良さ。
かれこれ20年?
私は、こちらのご主人とお話して以来、大ファンです。
お仕事の話をされる時と、お孫さんの話をされる時のお顔の変化。
お人柄に、魅かれます。
又行きたい、と思っています。
次回はぜひ、ご一緒に。