行ってきました

華やかですが、力強くもあるお料理です。

コメント(3)

2008.04.14

大阪市中央区心斎橋筋1-3-12
TEL:06-6251-5077

半年ぶりに伺いました。

相変わらずの盛況ぶりです。
勿論、この日も満席です。
皆様、楽しそうにお食事なさっています。




▲カウンターの前の桜が、実に見事です。「ぼたん桜」という種類だそうです。昨日、蕾の状態で生けたそうですが、ほぼ満開になっていました。本当に綺麗!
予約の電話を入れた折、驚きました。最後に名前(苗字のみ)を言ったのですが、「03(東京の局番です)」と表示はされていたにしろ、それだけで、「もしかして?」―私と察知してくださいました。前回ずっと接客してくださった岡田さんだったからかもしれませんが、それにしても、すごすぎ!感心しました。
 


▲蓋付の器はわくわくするものです。何が入っているのかしら?蓋を開けると、こんな景色が現われます。桜鯛・赤貝・さよりの昆布〆・お鮨の盛り合わせです。鯛は、今が美味しい時です。塩と自家製の炊いた昆布といただきます。白子もあります。赤貝も、私は肝の部分が美味しいと思うのですが、出してくださる処は、あんまりないですね。昆布〆のさよりも、春を満喫出来るものです。お醤油かぽん酢で、お好みの方でいただきます。
 


▲こちらの蒔絵はいつも素敵です。今回は、蓋の裏側に模様です。流水と筏と桜です。肝心なお椀の中身は、あぶらめとえんどう豆腐です。爽やかな緑色が、目に飛び込んできます。葛たたきになったあいなめには、梅肉がポトン。お箸で持ち上げられないくらい柔らかいえんどう豆腐。緑って、春らしさを感じる色ナンバーワンです。上には、こごみと桜が載っています。



▲桜エビのおせんべいです。香ばしくて素朴で、こういうのが好きです。「家で作ろうかなぁ。」なんて思いながら、じっくり見るからなんでしょうね。(挙動不審?)桝田さんが、「すり身を平にして、両面にくっつけて、揚げているんですよ。」と説明してくださいました。桜の葉の素揚げと一緒にいただけば、更に春の味わいです。
 


▲桜のトンネルの下から、サービスです。本当にすごい枝ぶりで、驚きます。こちらは嬉しいけれど、大変だと思います、お店の方々は。今回お世話になった稲垣さんです。絵になっているでしょう?
 


▲ここの八寸の盛り付けは、本当に美しいです。でもそれだけでなく、どこかに力強さも感じるのは、私だけでしょうか?思い出すのは、「祇園なん波」さんの繊細さを感じる盛り付けです。双方共に実に綺麗で、感じ入ります。カウンターの楽しみは、料理の過程を見ることが出来ることでしょうか。そんなこちら側の心理をちゃんとわかった上で、見せてくれるのは、ここのお店と「祇園さ々木」さんでしょうか。



▲夫婦のおしどりの蓋を取れば、ホタルイカの生姜煮とうるいのお浸しです。もう一つの蓋物の中には、炊いた氷魚です。今回の八寸は、「花見弁当を開いた」イメージだそうです。
 


▲で、花見団子に見立てられた3本です。手前から、プロセスチーズに卵黄を混ぜて、海老を載せたもの・かまぼこ・こんにゃく。中は、鶏挽肉にレーズンをいれた松風・さつまいも・のし梅。あちら側は、卵焼き・花豆・そら豆。
 
  

▲細くてとても長い竹串は、なんとお店の皆で削った手作りです。予約の電話を受けてくれた岡田さんの奈良のご実家から送られた青竹を、こんな風に削って作った串です。 
新物のこのこをカウンターの真ん中で、桝田さんが焙っているので、いい香りがします。お酒が進んでしまいそうな品が、続々と出されます。お酒も「磯自慢」「黒龍」「醸し人 九平次」。最後は、桝田さんやスタッフの皆さんと、「勝駒」をいただきました。



▲焼いた大きな貝柱は、海苔で挟んでいただきます。手で持ってパクッ。黒七味がアクセントです。ものすごい食べ応え。もう大満足です。以前家の近所に、ホタテ貝をやはりこのようにしてくれるお鮨屋さんがあって、これを食べたくて通ったのを思い出しました。
 


▲鰹節と木の芽です。これもカウンター上で、たった今削られた物です。
 


▲福岡産の筍と若芽・ふき・こごみ・わらびなどが入ったお鍋です。ぐつぐつです。さきほどの鰹節と木の芽は、これに入れていただきます。香りも味もバージョンアップします。



▲うにと筍のごはんです。一組ごとに、炊いてくださいます。残りはおにぎりにして、持たせてくださいます。翌朝、楽しかった夜を思い出しながら、美味しくいただきました。
 


▲おしんこに、この様に素敵なお醤油さしが付いてきます。勿論一種ですが。桝田さんが、コレクションを出してきて、見せてくださいました。エジプトの、本来は香水瓶だったとか。繊細な美しい物です。
 


▲最後はフルーツです。東京では考えられないくらい、量が沢山で、驚きます。勿論大歓迎ですが。
最後まで、美味しく、楽しく過ごさせていただきました。スタッフは皆若いですが、接客も上手ですし、しっかりしています。頼もしい限りです。

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コメント

  1. そら豆

    「祇園さ々木」で検索していて、木々さんを知り、何時も拝見して、色々と参考にさせていただいてます。
    突然ですが、私が気に入っている料理屋さんを紹介します。池袋で、繁華街から少し離れた場所にある「池袋にしだて」という、一日一組、五名で満席の、ご夫婦でやっている料理屋です。料理もしっかりしていて、食材を京都と明石から直送しているだけあって、特に鯛が見事でした。是非一度、足を延ばしてはと思います。

  2. さなえ

    そら豆さん
    見てくださって、ありがとうございます。
    少しでも、お役に立てたら嬉しいです。
    お店のご紹介、ありがとうございます。
    自分では、限りがありますので、いい処を教えていただくのは、ありがたいです。
    池袋は、ほとんど行かないので未開地です。
    機会を見つけて、行ってみます。

  3. はじめまして。突然のコメント。失礼しました。

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