おでん屋さんに、行ったことがありませんでした。

実はおでん。
あまり興味が無い食べ物だったんです。
練り物が得意ではないもので、自らはねぇ。
ですから、関東・関西風の違いさえ、頭でしか理解していません。　

この日は、ウィンザーホテル洞爺に行く友人達と、旅行の相談を兼ねての食事です。
その場所に選んでくれたのが、ここでした。
おかげさまで、人生初のおでんやさん、となりました。

▲カウンターの上には、銅の大きな平鍋が設置されています。まだ時間が早く、開店したばかりの時間です。他にお客様がいらっしゃらなかったので、のぞかせていただきました。おでんが煮られているのって、コンビで煮られているのしか、見たことがありません。興味深々。具ごとに仕切られているのかと思いきや、そうではありませんでした。初めて見るおでん鍋。色々な具がコトコトと、静かに煮えています。		▲友人が選んでくれたのは、「おでん懐石」というコース、６３００円です。色々なお料理が出て、好みのおでんが５種類ついている、というもの。おでんだらけでないコース。うん、うん。 先付けは、３種盛りです。通年出されるらしい？豆乳豆腐・〆鯖は、とろろかけ。とんぶりが載っています。・一口大の柿とレンコンは丹波の黒大豆を使って、ずんだ風に。		▲次いでは、お造りです。ブリ・マグロ・甘エビの３種類です。量もたっぷりです。 そしてお待ちかね。私の選んだおでんです。記念すべき、おでんやさんでいただく、おでん第一号は「つくね」です。群馬の地鶏と若鶏の軟骨を合わせてあるそうです。歯触りがよく、ふっくら柔らかです。鶏から、いいだしも出したでしょうが、他素材からのいいだしを、充分に含んで、より一層グレードアップしています。上品は味付けです。
▲焼き物は、カウンターの隅っこで、炭で焼かれます。鯵と金目鯛の２種類です。魚の、パリッと焼かれた皮が好きです。身もふっくらとしています。大根おろしがたっ～ぷり。ちんまりでないのがいいんです。		▲おでんその２は、卵です。おでんの卵と大根だけは、元々好きです。やはりこれ抜きには考えられません。半熟で、中がトロ～リ。いい加減です。		▲ここの自家製のがんもどきです。百合根・木くらげ・人参・銀杏入りです。だしをいっぱい吸い込んで、あっつあつです。
▲「なす」です。野菜も本当に色々な種類があったので、かなり迷いましたが、これにしてみました。一度油で揚げて、いりこだしで炊き、醤油を補っているようです。ここのおでん、ただ炊いただけではなく、その後にクリーム仕立てにしたり、色々手を加えてあります。ここのお店では、鰹だけでなく、７種類のだしを使い分けてているようです。		▲蛸をいただきました。よく味が滲みていて、おでんやさんならでは、の美味しさでしょうか。 おでん、単品でも勿論オーダー可能です。２８０円からになっています。気がつけば、やはり練り物、一つも頼んでいませんでした。野菜の種類も多いので、もう少し色々いただいてみればよかったかしら。		▲最後に出されるごはん。これには、おでんのおいしいだしがかかっています。とろろがのって、さらさらと、お茶漬けのようにいただけます。