行ってきました

一工夫ある、お店です。

コメント(4)

2007.08.04

京都市東山区四条花見小路東入る祇園北側279-7
TEL:075-525-0768

ここのところのお気に入りのお店です。

先日、9月号の「関西・大人のウォーカー」にも紹介されました。
この内容でこのお値段です。
必ずや、人気店になることでしょう。
「これから、混むんだろうなぁ。」
嬉しいんですが、予約が・・・。
今のうちです。




▲お昼5000円のコースをお願いしました。
最初は夏らしく、ガラスの器で鱧が出されます。ここのお店、器がとても素敵です。勿論お料理もとても綺麗なので、先ずは、そちらに目がいきます。そして次は、しばし器に釘付けになります。かかっている物が赤いので、目からも「食べたい」刺激です。赤いのは、裏ごしした梅干です。「鱧には梅」がセットのようになっていますが、ただ裏ごしした物でいただくのと違い、きちんと仕事がされたお料理をいただく満足感。一緒に入っている冬瓜にもとてもよく合います。
 


▲ここのお店の特徴の一つは、お椀でしょうか。蓋を取るのが楽しみです。私のように、短期間に何軒ものお店を廻ると、食材、まずかぶります。季節物だから、しょうがない?そう言えばそうなのですけれど。重なると少々げんなりすることもあります。ところがここには、そういう事はほとんどないかと思います。たった2回でわかるのか?私もそう思いながらも、ご主人のお話を伺っていると、そう感じるのです。正統なお料理なのに、「一ひねり」の工夫がされています。ここは、そんなお店です。今日も、実にいいのです。炊いた新玉ねぎが入った葛豆腐です。練り上げる時には、この煮汁も加えてあるとか。練りの加減もとろとろで、かろうじて四角になっている、というくらいの固さです。プリプリ物が大好きな私としては、たまりません。炊いたフカヒレなども載っています。生姜の風味が効いて、トロミがついた吸い地が張られています。酒・葱・生姜と揃っていますので、で、丸仕立てです。
 


▲これも楽しい器です。「ストックしておくの、大変だろうなぁ。」などと、完全に主婦感覚の私です。盛られているのは、お造りです。アマテカレイ・焼き霜の鱧・イカです。鱧は梅肉かわさび。醤油をつけていただきます。イカは、生姜醤油でいただきます。



▲日本料理の華です。笹や青楓の葉の下に隠れていますが、お料理は実に美しいです。「桜田」「山玄茶」もそうですが、招福楼系列の「凛」とした物を感じます。  奥の小さなガラス器には、炊いた大徳寺麩・車海老・花丸きゅうりの胡麻酢和えが入っています。小芋は田楽味噌を載せて軽く焙って。山桃。ほうずきの中には、炊いた鱧の子。そして手前には、楽しい一品。スモークサーモンで、温泉卵と長芋を巻いた物。
 


▲鰻の卵とじです。私がお店に入った時、鰻はもう焼き始められていました。そして、たれを塗られていました。「どんなお料理になるのかしら?」と楽しみにしていました。甘辛の味付けの小鍋仕立てです。シャキシャキ!茗荷の歯触り・風味がとても合います。入っている緑色のは、ピーマンスライスです。鍋にピーマン。中々いいもので、驚きました。
 


▲最後は、ご飯。お茶漬けです。量もかなりたっぷりです。昼からビールをいただいたもので、少々酔いが回っています。お酒の後には、お茶漬けは定番?だしも美味しく、サラサラといただけてしまいます。お漬物も、炊いた昆布・茄子・生姜の効いた白瓜と、3種出されます。



▲器、アンティークです。スプーンとフォークは、現代の品ですが、水牛製です。難波さんは、器選びのセンスにたけています。肝心なデザートですが、巨砲のムースです。ほんのり紫色に仕上がっています。上には、無花果のコンポート。そして、ゆるゆるのゼリーがかかっています。
 


▲ムースだけでも満足でしたのに、更に和菓子とお薄が出されます。これも招福楼同様のスタイルです。今日は、甘さ控えめで、あっさりしている水羊羹。とても水々しい。おやつにいただく物とは違いますので、その辺り、加減されているのでしょう。頃合いを見て、ご主人難波さんがたててくださったお薄を、堪能します。昼から贅沢な食事をいただきました。
 

 

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コメント

  1. づら

    さなえさま
    見て・食べてどちらも楽しめますよね。
    私、最初供された玉葱のムースで完全にノックアウトされました。好みです。
    麦酒のグラス、その後にいただいた冷酒の入れ物やグラス全て素敵なものでした。
    本日9月のお昼予約無事取れました。
    楽しみです。

  2. さなえ

    づらさん
    器が素敵だと、お料理も映えますね。
    我が家は、決して高いのではありませんが、単純なお料理は、器でごまかしています。
    アンティークの品は、現代物とは異なる品格があるように思います。
    こんないい物、使わせていただいて、いいのかしら?
    そう思いながら、楽しんでいます。
    私も、今月もう一度京都入りしますので、行こうかな、と思っています。

  3. Ryo

    やはりこの路地では、ここが一番お気に召しますか?
    お料理も他の店とは少し毛色が変わってるでしょうか、ホテルが長かったと聞いて少し納得でした。

  4. さなえ

    Ryoさん
    はい、そうです。
    他の2軒、それぞれにすばらしいのだと思いますが、色々な面で私には・・・・
    間をあけて、又行ってみますけれど。
    ここは、楽しいんです、伺うのが。
    どんな物が出てくるのか?
    そして、どのような器が、と。
    ホテル色ですか?
    私はあまり感じませんが。
    和食のお店が多い中、むしろいい独自性があるのでは、と思っています。

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