行ってきました

行ってみたかったのです。

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2006.11.09

京都市中京区六角通新町西入西六角101
TEL:075-211-5551

ここは、大正時代に「瓢亭」から暖簾わけをしてもらったお店です。
「瓢亭」は、言わずと知れた、京都の名だたる料亭です。
そして、私にとっても特別なお店です。

私が日本料理を習った先生は、四条木屋町にある「瓢正」で修行した方でした。 
このお店も「瓢」がついていることから、おわかりと思いますが、「瓢亭」出身の方のお店です。

つまり、間接的ではありますが、私も何らかの形で影響を受けているのかもしれないのです。

実際、「瓢亭」系のお店のお料理が好きです。

好きで通っていた京都ではなく、箱根の(もう無いのです)旅館がありました。
お料理が素晴らしく好きだったのですが、ここの板長さんも、後で知ったのですが、「瓢亭」出身でした。
味、盛り付け共に好みなのだと思います。

ここもそうです。
「瓢」の文字がしっかり書かれています。
ですからとっても、楽しみでした。




▲間口の広いお店です。その暖簾の大きさに、圧倒されます。知らなければ絶対に入れない。風格のあるお店です。
電話をすればおわかりと思いますが、丁寧な感じのいい応対です。実は今回、別日に友人達と行く予定だったのですが、キャンセルしたのです。その連絡を入れた折の、あまりにも素晴らしい応対に、私は1人でも伺いたい、と思い、今日に振り替えた次第です。
 


▲暖簾の内側に下足番の方がいて、出迎えてくれます。こういうのが好きです。東京では中々、こんな一軒屋の立派なお店には、入れないのです。京都ならではです。
水・第3火 休み
 


▲お部屋は、庭に面しています。こういう雰囲気がいかにも京都、と観光客レベルの私は、思うのです。
どうも、1組1部屋ではないようです。お隣りの部屋の気配から、そう察せられます。外国のお客様も多いのでしょう。畳ですが、椅子席になっています。年配者に利用しやすいかと思います。



▲「一番軽めの物を」とお願いしていました。それがこれ。3465円の点心「樹」です。他には、4620、6930、9240円の簡単な物と、普通の懐石料理が10395~20790円まで、そろっています。
綺麗です。点心ですので、全てがここに盛り込まれています。
 


▲やはり「瓢亭」系です。有名なこの卵は、ここのお店でも健在です。私も何度もお稽古で作らされましたっけ。小さな器に盛られているのは、こんにゃく・椎茸・きゅうりの胡麻和えです。なんだか、懐かしい味付けです。
 


▲どれをとっても、丁寧に作られているのがおわかりでしょう。鮭の柚庵焼きには、けしの実がパラパラ。鶏のレモン挟み焼きは、塩味です。海老は、大葉を巻いて揚げてあります。湯葉・牛蒡の昆布巻き・長芋の白煮・穴子の炊いたのは、山椒が香ります。炊いた子持ち鮎は、笹で巻かれています。菊花かぶらには、梅肉がポトン。



▲ほらちゃんと、ご飯も瓢型で抜かれています。松茸ご飯です。
 


▲お椀です。海老のしんじょを生湯葉で巻いて一度蒸した物が入っています。柚子がいい香りで、勿論お味も言うこと無しです。
お料理は、これでおしまいです。デザートがないのは、正直少々寂しいですが、このお店でこのお値段です。仕方ないかぁ!
 


▲ほら、見てください。お湯飲みも「瓢箪」の模様です。

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