このお店とは、最後です。
2006.08.24
京都市東山区大和大路四条下る4丁目小松町566-27
TEL:075-551-5000
「レストランMaekawa」のシェフ、前川さんと今日は一緒です。
今までいらしたことがない、と言うのでご一緒しました。
楽しそうでしたよ、とても。
初めての方は、多分魅せられるでしょうね、きっと。
ここは、カウンターの楽しみを堪能出来るお店の一軒です。
京都は、お店も比較的小さい所が多いので、こんな風なスタイルが、成り立ちやすいのでしょう。
東京にももっとあったらいいのに、と思います。
移転が決まっていますので、ここの店舗、私は今日でお別れです。
どれくらい通ったことか。
思い出がいっぱいです。
名残惜しくて、今日は、一人で開店前に来て、撮影させていただきました。
次回10月は、新店で。
期待していますよ。
▲私は、最初に出される物にはこだわりがあります。先ずは、綺麗である事。そして美味しい事。私の言う綺麗とは、飾り立てる、というのとは異なります。料理自体以外でも、隅々まで気が行き届いている、という意味です。今回の料理は、ホタテとジュンサイ、梅のゼリーのような先付です。他店では許されることでも、この店では、×の事が沢山あります。それは、それだけ私の中で、ここが特別だ、そうあって欲しい、と思っているからです。求める事は、ハイレベルすぎるのでしょうか、とも思いつつ、やはりこのゼリーにこのスプーン、すくい難いです。 |
▲次には、毛かにと鮑の前菜が出ました。 そして、天然すっぽんのお椀です。夏の柄、朝顔の蒔絵が美しいです。実はこのお椀、私にはもったいないのです。だってスッポン、天然だろうが、養殖だろうが、実はあまり得意ではないのです。食材的にも関心のない1つかもしれません。その私をしても、美味しかったですね。丸仕立てで、いいおだしです。お酒がたっぷり入った、生姜の効いた張り地をこう言います。3500gの、ジャンボスッポン。1時間半も炊いたそうです。明日の朝起きたら艶々を考えてくれた?一緒に入っているのは、冬瓜です。そう言えば、平安神宮の池でも泳いでいるのを見ましたっけ。佐々木さんも、前川さんも、「泥臭いよね、きっと。」と。 |
▲お造りは、サバ・アマテカレイ・車海老、そして名物トロのお寿司です。 佐々木さんのあざやかな手さばきを見ながら、前川さんは大喜びです。「やはりカウンターは、楽しい!」と。そうでしょう?ここは、佐々木さんのワンマンショーを見ているようで、お客様は皆、引き込まれてしまうのです。 説明は、時々こんな風に。サバは酢で軽く〆てあります。おろし生姜でいただきます。うぅ~ん、脂が溶けます。カレイは、北海道の戸井の物です。肝ポン酢でいただきます。私は、カワハギなんかもそうですが、こうやっていただくのが大好きです。そして、大分の天然の車海老は、昆布〆にしてある為、一味違います。 |
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▲続いてお寿司が2種です。いつも、ここで何が出てくるか、とても楽しみなんです。今日は、ヅケと小鯵です。 |
▲焼き物は、甘鯛と新銀杏です。「ポピュラーですが、夏の甘鯛としては、最高かと思います。」と出されました。確かに身は水々しく、ふっくら焼かれています。焼き物がいいと、なんだか嬉しいのは私だけでしょうか?毎回楽しみなのです。殻ごと煎った銀杏は、佐々木さんが「剥いてやろうか?」と剥いてくれました。マニキュアを綺麗にしていたので、気を遣ってくれたのでしょう。こういう風に、女性には、優しいのです。よく気の回る人なんです。 |
▲野菜の冷やし鉢です。これ、とにかくすっごく美味しかったのです。「張り地を飲んでみて。」と言うのがわかります。寄せ南京・白ずいき・鷹が峰唐辛子の盛り合わせになっています。かぼちゃは、炎天下に収穫後、放り出しておくのだそうです。そうすることで、糖度が増します。これを蒸して裏漉しし、だしを加えてのばして、寄せ物にします。鷹が峰唐辛子が、とてもいい香りで、この一品、試してみよう、と思いました。 |
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▲な、何の登場?この形は間違いなく松茸です。にしてもなんという大きさなのでしょうか。1本で850gもある韓国物です。今の時季、国内物はボチボチです。ならば、そんな高くていまいちの物を使うより、旬の外国産を使うこうが賢いでしょう。でも、中国産はねぇ~、こんなに絶対美味しくないですね。 |
▲カウンターにコンロとお鍋が運ばれてきます。佐々木さんが、ザクザクと豪快に切っていきます。「大きいから切りがいあって、気持ちいい。」と。 これと鱧とで汁物が作られます。 どうです、この大きさ。全てがビックサイズです。松茸も鱧も大盤振る舞い。満足感がありますね。 |
▲ご飯は、秋刀魚です。炊き上がったご飯の上に焼いた秋刀魚を載せて蒸らします。蓋が開くと、いい香りが漂ってきます。かなりお腹もいっぱいなのに、またまた食欲が・・・。すだちを絞って、大根おろしを載せ、お醤油をひと回しです。青ネギお散らして混ぜてくれます。こういう物は、不均一な混ざりなのが、いいですよね。香があって、皆様おかわりすること、すること。 最後のデザートも、今日は私好みです。フルーツだけでなく、蕨粉で練った杏仁豆腐もあります。嬉しい。 |
2006.12.14
2008.03.20