行ってきました

お弁当作りを見学させてもらいました。

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2005.12.11

京都市東山祇園町南側570-6
TEL:075-551-3200
日曜・休み

「祇園おかだ」さんは、本来日曜はお休みです。
ですが今日は、長年のお客様からの依頼で、お弁当を作ります。

注文したお弁当を持って、南座の顔見世にいらっしゃるのだとか。
いいですね、羨ましい。
こ~んな美味しいお弁当持って観劇。
何とも優雅で。
今日は4000円のを10個、作ります。
見学させていただきました。

12時にお店、と約束しましたが、私は少し早く着いてしまいました。
すでに若い子達は来ていて、かなり仕事は進んでいました。
少しして、岡田さん出勤。
着いて早々、岡田さんの仕事は、焼き物からです。

仕事の邪魔?、をしながら、色々聞いてみました。
まず、お弁当を作る時に気をつけている事は何か。
温かい状態で食べるのではないので、冷めても固くならない食材を、美味しく食べられる調理法で、を心掛けているそうです。




▲揚げ物をしているところです。今日は、慈姑のコロッケとくも子のフライです。両方とも、お店でいただけます。勿論温かいのですが。美味しいんですよ!
 


▲12時に私が着いた時には、かなり作業が進んでいました。酢の物、鰻巻きが出来ていました。
 


▲着いてすぐ、岡田さんは、焼き物を始めます。マナカツオの味噌漬け・甘鯛の幽庵・帆立の3種。下ごしらえは、前からしておきますので、当日は焼くだけです。大事な事は、しっかり熱をとる事。焼きあがったものは、木の板に並べられ、冷まします。



▲ご飯は、この様に1つ1つ握っていきます。私はてっきり、型で抜いている物、と思っていました。以前は、おかずに生物がない為、お寿司にしたり、又ある時は、おこわにと。試行錯誤だったそうです。そして今は、じゃこ、西山漬けを混ぜ込んだ、俵型のあっさりご飯です。私もこれが一番、と思います。おかずがこれだけ充実していると、ご飯は、むしろ白いのでいいくらいです。おかずとおかずの間、ほっと出来る暇がなく、疲れてしまいますから。
 


▲今日のお弁当に詰められるおかずです。こんなに沢山の種類が詰められます。味を含ませる為に汁に漬いていた物は、ペーパータオルに載せて汁気を切ります。味が混じってしまったら、台無しですものね。
 


▲角中(かくちゅう)に入っているのは、汁気がある柿の酒盗和えです。これは先月お店でいただきました。でも今回は、お弁当サイズになっている為、刻み方もいっそう細かくなっています。フルーツも又、味が混じると美味しくないので、別にします。



▲いつもはお客さんが食事をしているカウンターは、新聞を敷いて、汚さないように。出来上がった物がずらーっと並びました。いよいよ、箱を並べて詰めの作業の準備です。
 


▲全員カウンターの外に出て、一斉に詰めていきます。このお弁当のスタイルを何回かやっている、との事で、勝手もわかっている為、慣れたものです。あっという間にどんどん詰められていきます。笹の葉や菊の葉を間に入れながら、綺麗に、美味しく見える様。平面にならない用、高低に気をつけて盛り付けます。時々「それ○○にして。」とぼそぼそ言う岡田さんの声が聞こえるくらいで、皆無言で、さっさと目の前の仕事をこなしていきます。あっという間。早いです。
 


▲出来上がりました。今日の献立です。八寸の鰻巻き。アマダイの幽庵漬け。マナカツオの味噌漬け。車海老煮。助子煮。サザエ煮。慈姑のコロッケ。くもこのフライ。帆立焼。鴨ロース。牡蠣の有馬煮。柿の酒盗和え。蟹身の酢の物。菊花蕪。海老芋の柚子味噌かけ。ご飯にフルーツ。こんなに沢山の物が入っています。

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コメント

  1. ふたたび
    思いがけず、幕間のお弁当に出会えました。
    来週の顔見世に私もまいりますが、
    いろんな検索を掛け調べましたが、お店のweb以外では
    見つけることが出来ませんでした。
    日曜日でも岡田君もやってはるんですねぇ。
    頑張ってはりますねぇ。
    これからのおせちの用意もあるので、料理屋さんには
    同情しながら感謝します。私らは食べるだけですので・・。

  2. さなえ

    12月、お料理屋さんは本当に忙しく、休み返上で、大変だなー、と思っています。
    世間が、クリスマスで盛り上がっていても、とりわけ和食のお店には、その片鱗もありません。
    ひたすら、ひたむきに働いている若い子達の姿に、頭が下がります。
    おっしゃる通り、感謝のみです。

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