行ってきました

鶏すき、絶品です。

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2007.12.23

ブログの読者であるCOCOさんが、「行かれなくなってしまったので。」と譲ってくださいました。
おかげさまで、久しぶりに伺うことが出来ました。

「この時季は、鶏すきがいただけるかも!」
絶品だとのことでしたので、本当に楽しみに伺ったんです。




▲敷き松葉の上に盛られた品々。もう種類が多すぎて、説明が・・・。牛乳を煮詰めて乾燥させた粉をまぶしたカリフラワー。揚げたくわいに栗きんとん・銀杏を詰めて、咲いている茶花に見立て物。塩炒りした黒豆は、さやから出していただきます。さいの目になったかぼちゃ・きんとき豆・金時人参のみぞれ和え。海苔巻きは、ご主人曰く「左京区在の鹿肉」だそうです。醤油漬けにし、葱と共に巻き、そのまま焙っています。それで、香ばしいのです。舞鶴産の鯖は、和胡桃を挟んで、燻製になっています。もう盛り沢山です。
 


▲おしのぎは、飯蒸しです。中には、小さなむかごが沢山入っています。そして、蟹の身入りのあんがかかっていますので、熱々です。
 


▲お椀は白味噌仕立てです。京都ならではですが、最近は、東京でも出すお店が増えました。とち餅と青葱、と具はシンプルです。
そして、焼き物です。朴葉で包んで蒸し焼きになった状態です。包みを解いてみると、スライスした薄い大根が広がって、その上に北山のみかんに漬けておいた鰆です。みかんの香りがほのかにします。解く、というひと手間がなんだか楽しいです。揚げた堀川ごぼうと、照り煮の人参。花のように見えるのは、揚げたもち米です。



▲冬篭りの鯉のお造りは、冬野菜と共にいただきます。手前、むかごの根っこのトロロ芋です。初めていただきました。赤いのはビーツです。そしてその軸から取った液を寒天で寄せた物。水菜・パセリ・大徳寺納豆を合わせた物を包んでいただきます。
 


▲「なんだぁ~?」と思いますよね。下には、焼いた琵琶湖の大鰻が潜んでいます。そして水菜が、それを覆うように沢山です。坂本の食用菊が一面に広がっています。中心の赤いのは、がまずみです。まさに菊花のようで、綺麗です。
 


▲鯖のなれ寿司は大吟醸と共に出されます。「ご一緒に」と。5月に漬け込んで、半年蓋をして、乳酸発酵させています。実は私、この発酵物があまり得意ではありません。でもこれは、良かったですね。OKなのと、ダメなものの境が自分でもわかりません。食べなれていない、というのが一番大きな原因だとは思うのですが。向う側には、おにおろしでおろした大根と赤カブ汁を寒天で寄せた物です。盛られたお皿、これ実はかわらけなんだそうです。汚くなってしまったので、漆をかけてみたそうです。
ここで「煮えばな」を一口いただきます。お米がまさにご飯に変わろうとする、その瞬間です。「すぐ食べてください!」とご主人。曰く「お米のアルデンテ」と。連れ、あまりの美味しさに、唸っていました。
この後、蕪・金時人参・しゃくし芋・色々なきのこの焚き合わせと続きます。



▲もう絶品なんてものではありませんでした。噂には聞いていましたが、本当に美味しかった「鶏すき」です。1月26日から、放し飼いにして飼っていた鶏だそうです。実に身が締まっていて、しっかりした肉です。これをじっくりと焼いて、サッ、と炊いて、という感じです。味付けもあっさりと、雑味がなくてシンプルで、美味しすぎて困りました。
 


▲そんなお客の心を知ってか、ここにご飯をいれてくださるのが又にくい。旨みをご飯が全部吸ってくれて、もういくらでもいかれそうになります。素朴な美味しさを堪能させていただきました。
 


▲「なかひがし」、と言えば、やはりこれでしょうか。ご飯とめざし。ここにたどり着くまで、毎回毎回色々な物が出されます。が最後はいつも、変わらずこれです。この「いつも」が大事なのかと思います。「ここにくれば、これがいただける」と食べて側が思う、というのがポイントです。塩納豆などのおかずといただきます。 
そして久しぶりに外で、焼き林檎です。家では時々作るものの、やはり素朴なお菓子でいいものです。水晶文旦・美山の冬苺と共にいただきます。 
更に、蕎麦の実を芯にした黒砂糖の金平糖。
牛乳を煮詰めた「そ」などを、「ちょっとコーヒー」を飲みながら、いただきます。

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