真里は、実にいい所でした。
2006.02.28
ここは、素敵な宿の特集本には、必ずといっていいくらい登場する旅館です。
小豆島にある7部屋のみの小さな宿ですが、すごい人気で、予約もなかなか取れない状態です。
今回たまたま、観光シーズン前だからでしょうか?
インターネットで予約ができました。
私達が泊まったのは、離れの蔵を利用した部屋です。
ここは、2階がベットルームの、メゾネットスタイルになっています。
部屋付きのお風呂は、露天です。
こんないい条件にもかかわらず、2人宿泊で、1人29000円というお値段です。
周りを海で囲まれている島ですから、お魚は本当に美味しいです。
味付けも、素材の美味しさを生かしたいい具合です。
なんだか、安心していただけました
この島は、醤油造りが盛んで、何件もの造り醤油屋さんがあります。
そしてそれを使って作る佃煮屋さんも沢山。
ですから、小豆島は、醤油の香りが漂う島です。
こんな特徴をいかしたお料理を、「真里」さんでは、自ら「醤油懐石」と呼んでおられます。
▲山桃のお酒です。これから、夕食は始まります。この宿には、お休み処として、囲炉裏のお部屋があります。ここに、それは沢山自家製の果実酒が置いてあります。自由に飲んでいいのですが、とてもとても。すごい種類です。ですから、お酒も色々なのが出されるのだと思います。今回は、山桃のワイン漬けをスペイン産のピーチロゼで割ったお酒です。とても爽やかで、飲みやすい物でした。大体宿で出されるこの手のお酒は、私には甘すぎて、好きではないのです。が、これは、非常に美味しかったですね。 |
▲お品書きには、「菜」とあります。運ばれてきたのがこれです。右側にあるのは、うどんではありません、素麺です。この島は素麺の産地でもあるのです。ただこれは、「小引き素麺」という太い物で、普通のとは異なりますが。つけたれは、もろ味のつゆです。ちょっと甘めのつゆです。天婦羅もここらしく、青いオリーブでした。あとは、海の幸が色々。 |
▲茹でたメスの渡りかにです。これも小豆島の四海(土庄港のそば)で採れた物です。酢をつけていただきますが、添えは、土佐の文旦です。 |
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▲お造りです。まずは海老が一匹、どか~ん。盛り付けも豪快です。身はプリプリ。とろけるように甘かった。 |
▲そしてまたまたお造りが。うわぁ~、綺麗です、美味しそうです。にし貝・ヒラメ・シマアジ・赤貝。小豆島の海と瀬戸内海で採られた魚の盛り合わせです。添えられているお野菜は、ここの畑で作られた自家製です。ご主人のお母様が作っておられるそうです。つけるお醤油は、四年再仕込み醤油。野菜は、もろみ醤油でいただきます。大根、みずみずしく、美味しかったです。おかわりもできます。 |
▲やはりこの島の坂手産の夜焚きメバルのスープ仕立てです。娘もこれが一番お気に入りです。。魚のだしと脂が、おつゆの中に溶け出して、ものすご~~く、美味しかった。絶品です。山椒のいい香りが漂います。穏やかな優しいお味になっています。 |
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▲げたの塩焼きです。げたは、舌平目の事です。これを一夜干しにしたのを塩焼きにしてあります。干すことで、独特の風味が出て、尚美味しくなりますね。 |
▲揚げ物です。穴子の新子と筍は、紫蘇の混じった衣で。まんまるのは、つぶしたお芋に胡麻をまぶして揚げた物。天つゆでいただきます。 ご飯は、土鍋で炊いて出されます。一緒にお漬物と佃煮が出てきます。。小豆島産の醤油を使った佃煮屋です。島には、いたる所に佃煮屋さんがあります。土鍋の底にはおこげが出来ています。夜食にこれをおにぎりにしてくれます。 |
▲最後のデザートです。下には、黒胡麻のアイス。上にサツマイモのアイスです。小倉餡が少し。 島を大事に思っている気持ちが伝わってくる献立です。小さな島に、こんなにも美味しい物があるのですね。改めて、自然の恵みと人間の力を想いました。 |
2019.12.21
2014.03.30
「真里」さんは、旅情報のお勧めのお宿で何度か見たことがありましたが、今回のお料理の写真と解説を見て、すご~く
行きたくなりました! 瀬戸内海の海の幸を特製のお醤油でいただく・・・ なんて贅沢なんでしょう。 自家製の果実酒も美味しそう!
東京ではなかなか味わうことのできない、素材を生かした素朴なお味・・・ホッとしますね。
時間の流れるのがゆっくりです。
この宿に一歩入ってしまうと、気持ちはのんびり、静かな時間を過ごす事ができます。
ここは「ホッとする」、という言葉がぴったりです。
たたずまい・料理・接客、どれをとっても、素朴で、飾り気はない、でもきちんとしている。
そんな気持ちの良さです。
とりわけ食事は満足しました。