行ってきました

和食にも飽きたので。

コメント(2)

2006.01.05

京都市東山区清井町481-1
TEL:075-533-6699

お正月は、和食が続きました。
「なんだかそろそろ、こってりした物も食べたいなぁ」、という事で、銀座に出掛けついでに行ってみました。

「よねむら」は、京都に本店があるお店です。
ここのお料理は正確には、何料理、と言い切る事は出来ません。
敢えて言えば、よねむら流フレンチ懐石、という事でしょうか。
料理、器など、全ての物に、米村さんのセンスが溢れています。

2003年、初めて行ったのは、京都のお店でした。
すでにその時、もう有名店で、雑誌などにも紹介されていました。
私は、その料理の写真と、米村さん自身の考え方に興味を持ち、訪ねたのです。
    

実際に食べてみて、驚きました。
今まで、食べた事のない種類の料理だったからです。
調理法に関しては、特別驚かされる事はありませんでした。
しかし、素材と素材の合わせ方、そしてそれをつないでいるソースの妙。
何をどうすると、こういうアイデアが生まれてくるのか。
感動、といってもいいぐらいの衝撃を受けました。
米村さんの頭の中を覗いてみたくなりました。

その後、米村さんとも、友人Aを介して知り合いになり、益々目の離せないお店となりました。
そして、一昨年東京店が出来ました。
現在、こちらでいただけるので、なんとなく京都店からは、遠ざかっています。




▲今日はランチでしたので、6000円のコースをお願いしました。これに、ビール、白・赤ワインをグラス1杯づつ、いただきました。最初に出されたのがこれ、野菜スープのクラムチャウダーです。白菜・蕪・ねぎをスープで煮て、ミキサーにかけただけのものです。これに、あさり、チーズを加えて仕上げたスープです。野菜自身が持つ甘さとトロミを満喫できる一品です。表面は、カプチーノのように泡だち、振られた黒胡椒が香りを添えています。今日は、ものすごく寒い日でしたので、冷え切った体に、温かいスープが滲み渡りました。
 


▲前菜3種の盛り合わせです。右側から、トマトとモッツレラチーズにアンチョビを載せた物です。よくある、イタリアンの定番です。そして、フグのムニエル、生ハム巻き。フグのムニエルの上には、黒オリーブのペースト「タプナード」が載り、それをスペイン産の生ハムで包んであります。あとの一品は、大根の辛し和えのせです。かつおだしで焚いた大根の上に、芥子で和えた菜の花を載せてあります。そしてさらにスライスからすみが。一皿の上に伊あり、和ありで、楽しめます。
 


▲すっぽんのスープで作った洋風茶碗蒸しです。運ばれてきた途端、柚子の香りが漂いました。生姜が効いたさっぱりした物です。ここのお店では、鯨のコロや、今日のようにすっぽんだったりが、スープスタイルで出される事が間々あります。実は私、得意ではありません、すっぽんが。それでも体にいいのはわかっていますから、こうやってコースで出てくると、食べねばならない状態になるので、いいんです。今回も、コラーゲンたっぷりの身が、入っていました…。うぅー。



▲海老芋の蜂蜜和え、鴨ロースのスライス、そしてフォアグラのソティー。3つの物がかもし出すハーモニー。本領発揮にお料理です。それらを繋ぐのは、トリフのソース。大好きっです。器も「ル・クルーゼ 」の ココットでの色違いで、可愛いです。毎回連れの誰かが、「欲しいなー」、と言います。(止めています。「家でホントに使う?何にー?」と聞いて。)
 


▲冷製パスタです。今回は、コノワタ、コノコです。器はイタラです。コノワタで和えてあるパスタに自分で、コノコをスプーンですくって加える、という楽しさが添えられています。左の小さい器にコノコが入っています。考えれば、かなり生臭い、好き嫌いのある素材ですが、食べやすくできています。岩海苔の風味と、ねぎが効いていますしね。私みたいに、酒の肴みたいなのがいい人は、好きなのでは。
 


▲丹波牛のメンチカツにモンドールチーズがかかっている物です。一番下には、ズッキーニのソティー。その上に、熱々ジューシーなメンチカツが。かかっているのは、フランス産のモンドールというチーズです。



▲食事は、カレーとじゃこご飯から選びます。私は大体、じゃこですね。好みの方を頼むのでいいのですが、お勧めするとしたら、じゃこの方です。カレーはここの名物?らしいのですが、なんとなく、疑問を感じています。私だけかもしれないので、なんとも言えませんが、カレーを食べてしまうと、味が強すぎて、前に食べた物の味の記憶が薄れていくような…。だから、じゃこを選びます。ちりめんじゃこもここで作った物です。面白い事を聞きました。同じように京都、東京の両方で作るのだそうですが、ここは、ビルの上で、乾燥している為、上手く仕上がるんだそうです。京都は一軒屋で湿気も多いので、東京で作る方がやり易い、と。
 


▲口直しのソルべです。ブラッドオレンジのグラニテに、バーボンをかけてありました。結構、アルコールが強いのですが、その分さっぱり感があります。
 


▲締めくくりは、デザートです。洋梨のモンブラン・抹茶と白玉のパフェ・フルーツのコンポート・かためのシュークリーム・豆乳ブラマンジェ・チーズを載せたチーズケーキ・そして、チーズの盛り合わせの7種からのチョイスです。ここのチーズケーキは絶品。ブラマンジェも大好き。でも今日は、食べた事のないモンブランにしてみました。付いているチョコレートのアイス、苦くて美味しいっ!連れは、相変わらず、チーズケーキでした。

関連する記事

2008.07.25

大黒屋

コメント

  1. ゆかり

    京都のよねむらは私も何度も行ってます。ご主人のよねむらさんは毎月25日以降東京にいるそうです。そのせいか前回月末に行ったときの京都本店のパスタの味は・・・ありえなくまずかった。よねむらさん、ちゃんと監督してくださいって感じ銀座にいくのなら月末がお勧めです。

  2. さなえ

     初めまして。
    見てくださって嬉しいです。
    これからも宜しくお願いします。 
     早いもので、このお店に行くようになってから、2年半になりました。
     初めに受けたセンセーショナル感、最近は残念ながらあまり感じる事がなくなり、寂しく思っています。
    それでも、レベルは全然違いますが、同じ作り手として、何か学ぶ事はないか、と時々行きます。
     そうですね、米村さんは、大体20日過ぎですね、いらっしゃるのは。
    銀座のお店は、ご主人がいなくても、京都から来た人達が、何人かいるので、最近は夜以外は、行ける時に行くようになっていました。
     以前米村さんは、お店は一店主、一店舗主義でしたのに、東京に支店を出されました。
    どういう心境の変化なのか。
     パスタ、そんなにまずかったのですか?
    ここのお店は、比較的、ご主人がいなくても大丈夫、と思っていたのですが...。
    あらあらぁ。

さなえ にコメントする コメントをキャンセル

* が付いている欄は必須項目です

ページトップへ