行ってきました

寛いでしまうお店です。

コメント(4)

2010.03.28

京都市東山区祇園町南側570-265
TEL:075-551-5252

昨年8月に、オープンしたばかりのお店です。
ご主人・大渡さんは、閉店してしまった大阪の割烹「津むら」を経て、奥様のご実家のあるここ京都で、お店を始められました。

伺ったその日は、偶然にも34歳最後の日と判明。
「明日が、誕生日です。」と大渡さん。




▲聞こえてくるのは、いい噂ばかりです。「ならば行ってみよう。」19日夜に伺いました。古い町家の1軒家です。
12:00~13:00入店
18:00~21:30入店
不定休
 


▲「ごめんください。」お玄関でかなり大きな声を出しました。それでも聞こえないようでした。それもそのはず。お店にはご主人お一人。厨房でお仕事をなさっていると、聞こえにくいようなのです。いらしゃる方は、是非大きな声で、お声かけを。
 


▲靴を脱いで上がります。なんだか普通のお宅にお邪魔したかのようです。カウンター8席のみ。調理・接客など、全てをご主人お1人でなさっておられます。お料理は、祇園南側という場所ににもかかわらず、驚くことに10500円のコースのみです。



▲初めてうかがうお店は、様子がわからないので私、緊張します。どんなご主人様なのか?どんなお料理なのか?そして、どんなスタイルで出てくるのか?楽しいドキドキです。
そして初めていただくのは、ホワイトアスパラ・大分の赤貝・菜の花の黄身酢がけです。記念すべき一皿目。これはきっとずっと忘れないでしょうね。
 


▲続いては、ほんのりと温かい、生姜の香りが爽やかな一寸豆のおしたしです。豆の味が堪能出来ます。
 


▲春野菜の天ぷらです。こごみ・たらの芽・蕗の薹にからすみ。「春野菜には、天ぷらがよく似合う。」私はそう思っています。春の香りや苦味が引き出されて、とても好きです。見ていると、ご主人は実に調理が丁寧です。遅れて入店した私以外のお客様は皆様、召し上がるテンポもほぼ同じです。ならば、全部いっぺんに出してしまえばよさそうなものなのですが、グループごとに揚げては出し、又厨房の戻って揚げては出し、を繰り返されておりました。調理・接客・あげくは電話の応対まで、たったお1人でこなされて大忙しのはずですが、丁寧。好感が持てます。



▲アマダイの桜蒸しです。蓋を開けると、ふぅ~んと、春の香りだぁ!桜の葉っぱが香ります。
 


▲ようやくここで、カウンターでのご主人のお仕事、拝見できました。
 


▲鯛をいただきます。



▲お椀には、よもぎ麩と油目・こごみです。関東でいうところの、アイナメです。吸口は木の芽。
 


▲カウンターの向こう側には、焼き物の為の炭火場と、おくどさん。「未在」「なかひがし」さんと同じところが手がけた為、どことなく似ている設備。
 


▲焼き物は、ノドグロ(あかむつ)です。脂が多い魚の為、味噌漬けにしてあります。



▲カウンターが好きなのは、こうやって、お仕事が間近で、拝見出来ることろ。楽しいし、感心したりすることも、多々。
 


▲ご覧の通り、葱がたぁ~っぷり盛られています。葱好きの私は、嬉しいかぎりです。
 


▲いい匂いが漂ってきます。ごはんから湯気が上がっているの、わかるかしら?



▲ぐつぐつの熱々は、穴子の稚魚「のれそれ」です。茗荷と共に卵でとじてあります。
 


▲京都が誇るスパイス「原了郭」の「黒七味」と「山椒」です。両方共に大好きです。のれそれに、好みでかけていただきます。
 


▲担ぎ物で入ったもろこが、炭火で焼かれています。こちらはコース外。



▲勿論いただきましたよ。本当にこの魚は美味しいと思うのです。東京では、滅多に食べることはありません。
 


▲若筍煮です。筍がほんのり甘くて、幸せを感じます。今の時季の定番料理ですが、若布と筍の組み合わせ、誰が考えたのでしょうね。お互いの良さを引き出し合っている、最強コンビですね。
 


▲おくどさんで炊き上げたごはんは、やっぱり美味しいですね。ごはん大好き人間としては、もうそれだけで幸せになります。



▲ごはんのお供におじゃこ。
 


▲いかなごも。
 


▲デザートは、蕨餅です。もっちもちで、何より大きくて、大満足です。



▲最後は、お抹茶をいただきました。自分の家にいるように、寛いでしまうのは、何故?お店の雰囲気が柔らかで、いい感じなのは、ご主人のお人柄なのでしょうか。お客様同士も打ち解けて、この日も沢山お話しました。
 


▲送ってくださったご主人・大渡さんです。おそらくこの1枚が、34才最後の写真になったかな?
  

  

関連する記事

コメント

  1. カウンターは世界に誇れる日本の文化だと思うんです。
    鮨屋、割烹、ラーメン屋・・・ 日本人は好きですね。
    緊張する方もいらっしゃるかと思うのですがそれは
    中に入ってるお店の方も同じ。見られてるという事が
    素晴らしい所作やお料理に繋がり一つの空間を作る。
    第一、嘘・偽りがないじゃないですか! 逃げ隠れが
    出来ない真剣勝負。汚くなんてできませんものねぇ~(笑)

  2. Ryo

    先日伺いましたがなかなか良いお店ですね。
    京都の料理とはまた少し違ったお料理で、「津むら」さんを感じさせる品もみられます。
    これからが楽しみなお店がまた増えましたね。^^

  3. さなえ

    itachaさん
    本当にそうですね。
    実は私、どこへでも行かれそうに思われています(実際、たいていのお店は、大丈夫)が、ラーメン屋さんだけが、一人で入れない・・・。
    1人だと、なんか落ち着かない。
    気がせくからかしら?
    何度入ってみようとしたことか・・・。

  4. さなえ

    Ryoさん
    又行きたいお店が増えてしまって、どうしましょう?
    ご主人、気さくないい方でした。
    これから人気店になるでしょうし、お1人ではいずれ、回らなくなりそうですね。

* が付いている欄は必須項目です

ページトップへ