いよいよ食事です。黒茶屋は、広い敷地に、何棟かの建物が点在しています。食事処は、築２５０年の建物。昔は、繭を紡ぐ製糸工場だったそうです。

黒光した梁や柱。長い廊下。長い年月使われてきた建物は、不思議と落ち着きます。個室が取れなかったこの日は、２階に。

電気の傘に使われているざるも、養蚕で、当時使われていたものでしょう。

堀炬燵式になっているので、楽ちんです。

いただくのは「炭火焼と山里料理」のコースです。４５００・５５００・７５００円。簡単なお昼のコースもありますし、子供メニューも用意されています。この日は、４５００円に、鮎の塩焼きを別に注文しました。料理は、７月半ばのものです。

初めは、こちらの名物「勾玉豆腐」から。カシューナッツを使っています。おそらく形が似ているから、この名前にしたのでしょうね。

涼しげな籠に入った前菜です。

鰻ざく・百合根栂尾煮・青梅蜜煮・沢蟹・南蛮漬け・丸十レモン煮・しどけの」きゃら煮・杏子。

 

お椀は、冬瓜・厚揚げ・貝柱・白木くらげの薄葛仕立て。

別注文した時鮎。時間がかかるので、早く焼き始めないとね。

炭火焼きは、これらを、自由に焼いて食べます。ホイルに包まれているのは、さつまいも。焼けた炭の中に、ほおりこんでおきます。

南禅寺蒸し

ホクホクに焼きあがったさつまいも。

酢の物です。多摩の名物は、こんにゃくです。これに茗荷・キウィ・オクラ。

揚げ物は、じゃがいも・舞茸・大葉巻

炭火焼きの肉は、鶏か牛肉を選ぶスタイル。両方にしました。鮎もいい感じに焼けつつあります。

食事は、うどんかごはん。選びます。こちらは、よもぎうどんです。

新牛蒡の炊き込みごはんです。

デザート盛り合わせ。

トマトのコンポート。そして、勾玉豆腐の黒蜜かけ。

熱々焼き立てのお焼きもあります。別の建物「竹庵」で、いつも焼かれています。お土産に買うことも出来ます。

建物がとにかく楽しいので、それだけでテンション、上がります。料理は特別な物ではありませんが、かえってそれがいいかもしれません。但し、出てくる速度が、速すぎ。せわしいので、ゆっくりにしてもらいました。

食後、散策。敷地内には、秋川に面した展望テラスが２か所あります。風が吹き抜け、もれが気持ちがいいのです。