東京観光② 東京駅
2011.05.02
東京タワーを後にし、丸の内へ。
東京駅の工事の様子を見てきました。
東京駅は、現在ご覧の通り、全体がすっぽり覆われて工事中です。
正確に言えば、「復原中」
その様子は、向かい側にある「丸ビル」などから見ると、大変によくわかります。
「東京駅赤レンガ駅舎」は、大正13年に竣工した、辰野金吾氏設計の駅舎です。
当時は3階建てで、南北の屋根は、ドーム形でした。
ところが、昭和20年の東京大空襲で、駅舎は炎上。
戦後、復興工事がなされました。
損害の大きかった3階部分は取り壊され、現在の2階建てに。
南北の塔舎ドームは、八角形の屋根にと改造され、今日に至りました。
そして現在は、創建当時の姿に戻そうと、ドーム形の建物に復原する工事が、なされています。
全体を養生シートで覆われていますが、すでに南ドーム部の屋根は、姿を垣間見ることが出来ます。
北は、まだよく見えません。
そして、中央部分は、まだ構造が見えている状態です。
東京駅の黒いスレート(屋根材)思い出せますか?
実はこれ、宮城県雄勝の天然石を、薄い板状に加工した物が使われていました。
今回の復原工事の為、補修を任されたのが、宮城県石巻市北上の「熊谷産業」さん。
主人とお付き合いがあり、私も1度、お邪魔したことがある会社です。
20万枚をはずして持ち帰り、使用可能な物の汚れを落としたりなどし、再び東京駅の屋根に載せる予定でした。
それがまさに、最後の納品寸前で、今回の地震が起きました。
保管倉庫は津波の被害に合い、保管していたスレートは、流されました。
家族・社員総出で、流されたスレートを拾い集めたものの、塩をかぶったスレートは、そのまんまでは使用出来ない・期日に間に合わないなどという理由で、JR東日本は、外国産(スペイン)を使うと言出だしたのです。
ひどすぎませんか?
被害にあった東北の皆様の力になるべき立場にある者が、一体何を考えているのでしょう!
この話を聞いた時は、腹が立ちます。
こんなことが許されるわけがありません。
現在は、待ったをかけるべく始まった署名運動が功を奏し、復興のシンボルとなる方向で、進みそうです。
歴史的な意味も持つ、重要文化財である東京駅です。
きちんと元通りにして欲しいと、願うばかりです。
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スレートの件はニュースでもやっていてそれはないだろうと思ってました。
流されたスレートを必死で集めてみえるのをニュースでもやってました。
なんとか予定どうりのようでまずは良かった。
でもなんでしょうね。
JR東日本も復興に役に立つならと率先して手を上げてもよいと思うのですけど。。
東電もJRも、さらにはNTTもJALもみんなみんな親方日の丸の遺伝子をずーっと持ち続けているから、
こんなときに民間ではありえない発想になるのでしょうね。
個人的には、JR東日本は東海道新幹線の運賃割り引きをしてくれないので、もとから好きではありませんでしたが、
さらに気に入らなくなりました(怒)。
それにしても一番に協力すべき会社がこれですもの、東日本は前途多難です。
Ryoさん
おそらく、「期日までに完成させなければ」という、ただそれだけなのだと思います。
周りが、現状が見えていない、どうしょうもない考えですよね。
スレートは、一度塩を被っているので、それを綺麗にするには時間がかかるし、費用もかさむのかもしれません。
それをどんと引き受けられる、人がいないんでしょう。
情けないことです。
haruさん
おっしゃる通りです。
頭がちがち。
自分の落ち度を作らないことが、一番。
というか、それしか考えていないんでしょうね。
嫌になります。
JR東日本もあの震災で鉄道設備に大きな損害を受けたのをいま一度思い出してもらえないでしょうか。新幹線だけでなく、津波で流され現在も不通のままの路線だってあります。ですが、被災地へ5億円の支援や、避難者のために社宅を提供し、赤字路線も「地域復興のために必要」ということで全線復旧を目指しがんばっています。そして現場で踏ん張っているのは、被災した鉄道員の方々でもあるわけです。組織が大きいので忘れられがちかもしれませんが、JR東日本も被災した会社のひとつだということを思い出してあげてください。
差し出たことを申して申し訳ありません。いつもこちらを楽しみに拝見しているファンですが、悲しくなってしまいました。
通りすがりさん
どこの会社もそうですが、現場で働いてくださっている方々は、本当に頑張っておられると思うのです。
東京電力だってそうです。
今、原発に直に係ってお仕事をされている方々は、本当に大変です。
「お体に気をつけて。」と願うばかりです。
日々、JRを使っている私達が、安心して乗れるのは、現場の皆様がきちんと仕事をしてくださっているおかげです。
そのことを忘れたことはありませんし、感謝もしています。
けれども今回の問題は、そういう支えてくださっている方々ではなく、トップの考え方だとしか思えません。
熊谷産業さんは、元々力のある会社だったから、どうにかなりつつあるのかもしれません。
もっと小さな会社だったら・・・
訴えるすべがない会社だったら・・・
間違いなく、切り捨てられたことでしょう。
会社として、目に見える大きなことも大切ですが、人として、もう少し細かい処まで考え、物事に臨んで欲しいと思ったのです。
私は、色々な建物の保存に協力する立場 の者で す。雄勝、登米スレートが東京駅 に使われる事に なって、嬉しく思いま す。しかし、森まゆみさん のやり方に 少々問題があると思います。最初は、 全て国産がスペイン産になる(実際は最初か ら七割 がスペイン産)ことが決まってし まっているが如 く、ブログに書いたり、 JR の財産であろう(東京駅 から一度取り 外した物であれば、加工会社が誰で あれ JR の財産のはず)被災したスレートを分 析の 為持って帰ったりと問題行動が多い と思います。色々な報道やブログを見ていると結果的には、「全て外国産に変えられてしまう」と最初に、言い出したのは、森まゆみさんの様な気がします。熱意余っての行動とはいえ、 今後、このような方が建築 物の保存に関わってく るとなると、我々 の信用にも少なからず影響があ ります。 私も署名しましたが、今後は、もっと事 実を見極めた上で行動したいと思いま す。と同時 に震災復興のためなら大企業イコール悪という構図 にあわせて、真贋を確かめずにメールを転送しまく る社会は異常だと思います。
真の東北復興を願うさん
コメント、ありがとうございます。
森まゆみさんを存じ上げていないので、よくわからないのですが・・・
もし、何かしら不適切な事がたとえあったとしても、きっと皆、思いは同じなのではないでしょうか?
何か事が起きた時、人はやはり少なからずパニックに陥り、冷静さを失います。
私だって、東京の水道水に少し異常が出ただけで、焦りましたもの。
己の行動は慎重にしたいと、反省もし、戒めました。