日々のこと

「小松尾会」

コメント(2)

2007.11.27

少し前になりましたが、18日。
日本橋亭にて、小松尾会がありました。
父のお弟子さん達が、一年の成果を披露する会です。

常磐津松尾太夫。
父の芸名です。
その名から、「小松尾会」

常磐津は、語り物です。
皆様ほとんどが、唄われます。
そうなると、三味線を弾くのは父になります。
今回初めて、父が言いました。
「緊張するんだ。」と。

太夫ですが、三味線も、かなり達者な父です。

NHKの放送でも、踊りの会でもありません。
身内の会です。
それでも唄でないと、緊張するのだと。
一曲目を弾き始めて、ようやく落ち着いたのだそうです。

最後は、「老松」
これは本職になった弟子2人と。
おそらくこの瞬間が、嬉しいのではないのかなぁ。
父の顔を見ながら、毎年そう思うのです。

ほとんど出ずっぱりは、やはり年齢的に辛いことです。
「来年は、もう勘弁。」
散々そう言っていたのに。
皆様に「是非来年も!」
言われると、その気になっていましたが。
さてさてどうするのでしょうね。


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コメント

  1. nassy

    全く存知上げなかったのですが、
    お父上様スゴい方だったのですね。
    邦楽のことは詳しくありませんが、驚きました。
    疲れてくると、邦楽が聴きたくなります。
    なんか元気がもらえます。
    珍しく10・11・12月と歌舞伎座に通ってます。
                     

  2. さなえ

    nassyさん
    父も、もうかなり高齢になりましたので、何年か前に、常磐津協会長を辞しました。
    今は、NHKや民法のTVやラジオ。
    踊りの会・邦楽の会。
    そして今回のような身内の会、が主な活動の場になっています。
    邦楽を聞いてくださる方、少なくって。
    一度でも触れてくださると、皆様喜んでくださるのですけれど。
    「聞く」という機会が、先ず無いに等しのが現状です。
    多くの方に、聞いていただけたらいいなぁ、と常日ごろから思っています。

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