日々のこと

京都で着物を作ります

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2007.07.20

着物が好きです。
子供の頃、母の外出着は、着物でした。
父にとっては、仕事着ですから、家でも着物姿のことが多かったでしょうか。 
当然弟と私も、ちょくちょく着せられていました。
そのせいか、私にとって着物は、そんなに特別な物ではありません。

母が着ていた中で、印象に残っているのは、色無地の着物です。
呉服屋さんが、色々な白生地を持ってきてくれて、その中から選んでいました。
こういう時、いつも傍にくっついていました。
これが楽しくて、「私もいつか。」と子供心に思ったものです。

 当時白生地は、素敵な地模様入りも物が沢山ありました。
ところが最近、とんとこの模様入りにお目にかからないのです。
デパートの呉服売り場でも、あってもほんの少しだけ。
私がよく見ていたような物は、全くないのです。

東京にないのなら、織り元丹後が近い、京都で捜そう!
先日行った時に、捜してみました。

二条新町にある「三浦正商店」
白生地を色々扱うお店です。
ここへ行ってみました。

「無難な物を。」
近頃ではそういう方が多く、私の欲しいような物は不人気なのだそうです。 
作っても売れない。
それで段々と、そういう反物自体が、織られなくなってしまったそうです。
だから、見かけないのですね。

色をかけると、地模様が浮き上がります。
無地でも、素敵な着物に仕上がるのに・・・。

見せていただいた中から、2本選びました。
草花模様が全体にある物。
そしてもう一反は、縦に模様が入った物。

せっかくですので、全て京都で作るか!
染めもやっていただくことにしました。
見本帖を見ながら、どんな色にするか、決めます。
ところがこれ、実に難しいんです。
なんせ見本は、小さいです。
この色が、全体になったら、どうなるのか?
想像しなくてはなりません。
決して、見本と同じにはなりません。
多少、明るくなるでしょうか。
その辺りをふまえて、選ばなければならないのです。

以前、失敗したことがあります。。
気に入った生地があったので、それを染めたのです。
見本帖の中から、黄色を選び、楽しみにしていました。
ところがこれ、とんでもない色に上がってきたのです。
見本とも違うし、好みとも違う。
ショックでしたし、悲しかったのを覚えています。
結局どうしょうもなく、そのまま仕立てることもなく、色抜きしてしまいました。
そう言えばその生地、今もそのまんまになっていましたっけ。

さて今回は、どんなことになることやら。


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