珍しいお雑煮を食べました
2007.01.27
東京生まれ、東京育ち。
生まれてこのかた、東京以外に住んだことがありません。
実家の両親も又同様に、東京生まれ、東京育ちです。
そして、主人の亡き両親も又同様です。
こうなれば、お正月にいただくお雑煮は、勿論関東風です。
鶏肉・里芋・大根・人参・小松菜が入った、おすまし仕立て。
実家のは、なるとも入っていました。
お雑煮と言えばこれで、これ以外は、ほとんど食べたことがありません。
最近でこそ、京都風の白味噌仕立てなども、面白がって食べたりはしますが、基本はおすまし仕立てです。
昨年末、教室の生徒さん達と、お雑煮の話になりました。
皆様、出身は色々です。
改めて、色々あるんだなぁ、と思ったのです。
その中で初めて聞き、どんな味なのか、想像もつかない物がありました。
それは、島根県の出雲地方のお雑煮です。
具は岩のりのみ、というシンプルな物なのですが、どうも、味が想像できません。
「食べてみたい。」という私の要望に応えて、今日は彼女が作ってくれました。
お餅は、丸餅です。
それを、焼くのではなく、水からかなり柔らかくなるまで茹でます。
唯一の具である生の岩のりは、お湯と酒で、溶いておきます。
張り地がびっくりです。
地元の醤油を使うのですが、舐めてみれば、これがとても甘いのです。
以前大分を旅行した折、馬刺しを食べましたが、この時のお醤油ぐらい、というか、もっと甘味のある、トロン、とした感じの物です。
昆布と鰹で取っただしに、酒・味醂を多目に入れて、このお醤油で味を調える、というものです。
本来は、砂糖も加えるとか。
色は、真っ黒に近い感じです。
お椀にお餅を入れ、この汁を張りますが、かなり少なめです。
お餅に汁が、からまるくらいの量です。
削りぶしをかけて出来上がりです。
蓋を開ければ、岩のりのいい香りがただよいます。
かなり濃厚な、甘い汁なのは確かですが、凝縮された美味しさです。
汁は飲まずに、お餅をいくつもお代わりする、というのもうなずけます
私は、好きです。
ごちそうさまでした~。
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