紫陽花が咲くと、必ず思い出すのが、この和菓子です。　
私が生まれ育った青山で、今も風情あるたたずまいを守り続けている和菓子屋さん、「菊屋」さんの物です。
青山には、私の記憶では、「滋じ（字は忘れてしまいました）」というお店もあったのですが、いつの間にか、なくなってしまいました。
ですので、今では和菓子屋さんも、「菊屋」さんと、青山通りにある「紅や」さんの２件だけになってしまいました。

「菊屋」さんと私の育った実家とは、敷地が背あわせになっていた為、小さかった私は、塀越しに遊びに行っていました。
以前も書きましたが、私の和菓子好きは、ここの工場（こうば）から始まったのです。

このお菓子は「紫陽花」です。
なんでこれが好きなのか？
綺麗でしょう？
そして、可愛いのです。
ホントに紫陽花その物です。
似たようなお菓子は数々あれど、私にとっては、これが１番です。

娘が言いました。
「紫陽花は、やっぱり青よね～。」と。
そうなんです。
私がこのお菓子に魅かれる訳は、ここのところです。
意外にも、ピンク系の物が多くて、中々ないんですよ、この色合いは。

中心には、求肥入りの白餡です。
ほんのり、薄水色にしてあります。
その周りに色とりどりの錦玉です。
とにかく、綺麗です。
少々甘めではありますが、いいお菓子だと思っています。

今年も食べられて、よかった。
行事を１つ、終えた気分です。