日々のこと

植治の庭を見てきました

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2006.05.10

私は、神社・仏閣・庭園などを見るのが、中学生の頃から好きです。  
ですので、どこかに出かけると、時間を見つけては、色々な所を見ています。

ここの処は、庭園を見る事が多いでしょうか。 
以前は枯山水の庭が好みでしたが、最近では、自然を上手に取り入れている、のびのびした庭が好きになりました。 

今日は、時間が出来たので、京都南禅寺の近くにある「洛翠」に行ってみました。
ここは現在、宿泊・食事が出来る施設になっていますが、お庭だけも見せていただけます。 
昔は、藤田家の本邸だったそうです。 

1700坪の敷地の庭園は、7代目小川治兵衛が造った物です。
屋号が「植冶」であった為、「うえじの庭」と呼ばれています。
平安神宮や無鄰庵などを作庭した、すばらしい人で、京都にはいくつかこの方の造ったお庭があります。

今のトップページは、ここのお庭です。

庭の中心には、大きな池があります。
琵琶湖を忠実にを模写した物です。
形は勿論、実際の琵琶湖に架かっている橋や島を石で表現してありました。
そして、この池の水は、琵琶湖の疎水から取り入れているのです。
庭の隅の方に取水口があり、水はここから取り入れられています。
水は、細い水路を流れ、ちいちゃな滝となり、池に注ぎこんでいます。
写真は、取り入れ口です。
まさしく、ここにあるからこそ出来る庭なのです。

あやめが綺麗に咲いていました。

気持ちが楽~になる、のびのびしたお庭です。
無鄰庵、平安神宮なども見ましたが、共通して感じた事です。

「難しいことは考えなくていいんです。
ただぼーっと眺めて心が癒される、そんなあくびの出来る庭がいいんです」(11代目 小川治兵衛氏)


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