最近コースが増えました。
2006.07.12
京都市東山祇園町南側570-6
TEL:075-551-3200
日曜・休み
この時季、京都はむしむしします。
「暑いでしょう?」と京都の方によく聞かれます。
勿論暑いですよ。
でも私は、自然の暑さですので、嫌な気がしないのです。
東京はコンクリートの照り返しや、エアコンからの熱で、変な暑さなのです。
四条通りから、「おかだ」さんへの道(花見小路)は、祗園の一番のメインストリートです。
お茶屋さんが立ち並ぶ、風情のある路です。
打ち水がされ、それだけでも涼しく感じられるのです。
「おかだ」さんに着き、とりあえずのビールで潤います。
出される数々のお料理で夏を感じ、涼しさも又もらうのです。
▲今回は月、10000円のコースをお願いしました。最近8000~15000円まで、4つのコースになりました。初めに出された先付けです。耳付きのなんとも愛嬌のある器です。焼き茄子・瓜・海老にゼリーがかかっています。ゼリーは、その柔らかさ加減が、美味しさの決め手でしょうか。グジュグジュのゼリー、勿論文句なしです。白瓜は、子供の頃から大好きな食材の1つです。塩が効いていてパリパリと、いい感じです。甘酢漬けの茗荷がちょこん、とアクセントになっています。 |
▲お造りは、夏らしいガラスの器に盛られています。うちわの形がとても綺麗で、京都らしさを感じます。盛られているのは、トロ・鯛・たこ。そして、アマダイの焼霜作りです。ふり柚子が香りを添えています。お皿の上が美しく感じられます。それは、ビーツの鮮やかな赤、ツンと盛られたかぼちゃ、ちしゃなど、添えのつまやけんにも、きちんと心配りがされているからでしょうか。 |
▲お椀は新調です。岡田さんは、「サッカーボール」と。そう言えばそう見えなくも。今日は、薄くスライスされた鮑が3枚。上には、白ずいきが束になって、三つ葉で縛ってあります。その縛り目に、梅肉がポトン、です。 |
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▲これは、コースとは別に頼んだ物です。本日のお薦めとして、カウンター前の黒板に書かれていた、岩牡蠣です。冷たい牡蠣に、レモンをキュ、と絞っていただきます。日本酒もいいですが、ワインでもいいでしょうね。これだけの大きさがあると、ちまちましていなくて、食べでもあります。豪快にいただけます。福岡産だそうです。 |
▲焼き物です。大き~な、蛤です。今日のは、千葉県産で4年ぐらい?だそうです。種類が違うのかと思いましたが、そうではありませんでした。貝は、大きい=年代物らしいです。甘海老なども、私達が普通に食べている物でさえ、8年物なんだそうです。有難く、いただきましょう。 |
▲揚げ物は、盛り合わせになっています。見にくいでしょうけれど、一番下には、とうもろこしのかき揚げがあります。すでに塩がふってありますので、甘くてしょっぱい。そして、松茸のフライです。一番上は、鮎です。香ばしく、ほろ苦く。ポン酢がついていましたが、お塩をいただきました。私は、これで十分です。 |
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▲トマトの擂り流しです。思い出します。昨年の事です。岡田さんが「こんなの作ってみました。」とこれを出してくれました。思ってもみなかった、以外な物が出てきて驚きました。中に入っているジュンサイが、ツルンといい感じです。ホントにトマトです。トマトのいい意味での青臭さと、甘さがいっぱいです。トマトの嫌いな人は、卒倒するかも。でも好きな人には、たまらない一品です。 |
▲鱧の柳川です。上には三つ葉と茗荷が。下には、スライスした牛蒡と玉ねぎです。玉ねぎの甘さがとてもいいです。 コースの最後は、本来お茶漬けです。でも今日は、どうしても白いご飯が食べたくて、そうしていただきました。ですから、シンプルにご飯とおしんこでしめました。 |
▲デザートは、蓋つきの器で出てきました。真っ青なガラスの2段重ねです。中が見えないと、どきどきします。蓋を取るのが楽しみです。 真ん丸くくりぬいたフルーツのコンポートです。そして、もう1段には、抹茶のアイスクリームに黒蜜がかかっている物。無花果のコンポートの上には、オレンジのアイスクリームです。 綺麗でしょう。実はこの器、たった2つしかないのだそうです。これを作った作家さん、河上恭一郎さんという方です。実はこの方、叔母がよく知っている作家さんで、私も何点かもっています。なんという偶然なんでしょう! |
2015.12.22
2005.12.10