緑が綺麗な御殿場へー③ 東山旧岸邸
2015.06.16
第56・57代内閣総理大臣を務めた 岸 信介氏。昭和45年[1970年)73歳の時に御殿場市東山へ転居され、晩年を過ごされました。その建物は現在、御殿場市に寄贈され、「東山旧岸邸」として、一般公開されています。
この家の設計をしたのは、日本を代表する建築家 吉田五十八氏です。伝統的な数寄屋建築と当時の最先端の材料を駆使した、氏の晩年のすばらしい作品です。
施主が、元総理大臣ということで、来訪者がとても多い、ということを念頭に入れた設計。その為1階は、接客の為のスペースが中心になっています。そして2階がプライベートスペースになっています。残念ながら2階は、非公開です。このライトも、五十八氏のデザインです。
ボランティアの案内の方がいらしたので、お願いいたしました。玄関ホールには、足に竹を使用した応接椅子。これも、五十八氏のデザイン。
照明にも、竹が。
応接室。
広々としたお庭は、大変に気持ちがいいです。応接間からのこの景色。お客様がいらっしゃる時には、水路には水を流しておもてなしをされたそうです。実の弟である佐藤栄作元首相が来訪の折りには、水は流されなかったとか。そう説明を受けました。あくまでお客様用だったようです。
このお庭を見る為に、フルオープンになるよう設計されています。説明の方が、開けてくださいました。
途中まで開けてくださいました。フルオープンになります。緑が綺麗に見えます。庭に面した和室、ここ、食堂は、眺めがすばらしいです。
奥が食堂です。
この眺めが、気に入っておられ、この場所で写経をなさっていたとか。
素晴らしい建物でした。ここは御殿場にいらしたら、是非ご覧になることを、お薦めいたします。「とらや」さんも隣にありますし。
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