日々のこと

百花繚乱

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2006.10.20

先日、京都の高島屋で、「神坂雪佳展」を見てきました。

雪佳は、宗達・光琳から続く、琳派の流れを継承し、明治~昭和にかけて京都で活躍した人です。

画家としてだけでなく、デザイナーとしての才能も発揮した人です。

清水六兵衛窯に自分のデザインを提供し、それらは作品になっています。
そのデザインが書かれた物を見ると、皿の形もスケッチしてあり、それのどこに、どんな模様を入れるか、など、細部にわたっての指示があります。
陶芸に留まらず、着物の図案などに関しても、同じようなことが行われています。
今で言う、コラボレーションです。
超一流同士で作り上げた作品です。
その完成度の高さに魅了されます。

その中で、特に私の目を惹く物がありました。
「百花」というデザインです。
驚きました。
これこそが、私が長年恋焦がれていた物だったのです。

ずっと欲しい帯があります。
その名もずばり「百花繚乱」です。
今回これが初めて、神坂雪佳デザインによる物だと知りました。
総柄のすばらしいデザインの帯です。
ありとあらゆる花が、所狭しと、咲き乱れている柄です。

もう4~5年前になるでしょうか。
ある展示会で、初めて見たのです。
一目惚れに近い感じでした。
大好きです。
でもね~、躊躇しました。
その時の価格、すでに100万くらいです。
これだけ出せば、他にも欲しい物もあります。
言わば帯です。
「そんなに使う?」
自分を納得させて、その日は帰りました。

以後機会があると、必ず見ているのですが、年々値上がりしています。
120万、140万。
今では、一体いくらになっていることでしょうか。
どんどん私から遠ざかっていくのです。
あぁ。


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