日々のこと

松尾会

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2006.03.13

日本橋にある、その名も「日本橋亭」にて、「松尾会・小演奏会」が開催されました。
これは、私の実家の父とお弟子さん達の演奏会です。
この1年の成果を各々、皆さんの前で披露する日、大切な日です。
今回で早12回を数えました。

「日本橋」―近頃何かと話題に上ります。
景観を取り戻そうと、橋の上を通っている高速道路を地下に移すとかいう小泉総理の発言も、実現の可能性があるのでしょうか?
それよりも、そんな大変な事をせずに、「日本橋その物を、別の場所に移転しちゃえばいいんだよ。」などと言う、どこかのばかな都知事は、何考えているんだか。
日本の歴史自体を変えろ、とでも言うわけなんでしょうか!
まぁ、そんな事を思い出しながらの入りでした。

昭和2(1927)年生まれの父は、まだまだ元気ではあるものの、1人で三味線を何段も弾き、唄い、と大忙しの1日です。
1年に1回のこの会を、お弟子さん達は、何より楽しみにしていてくれます。
実際父は、体力的に厳しくなりつつあり、めげそうになった事もあるようなのですが、皆さんの熱望に励まされ?て続けてこられました。
有難い事です。
上手くいった方もいかなかった方も、皆ご機嫌で、楽しそうです。

演奏の後の食事会も又、皆さんの楽しみです。
お酒も入って、和やかで、楽しい時間が過ぎていきます。
実家から離れた私が、年1回実家の為に、完全裏方に徹する日です。
お弟子さん達、そして両親。
皆が喜んでもらえる様、ただそれだけですが。

こういう時、いつも私の知らない父を改めて見る事が出来ます。
常磐津松尾太夫、である時の父は、父であってそうでは無い。
家族のものではないのです。
小さい時から、こんな中で育ってきた弟や私にとっては、当たり前の事も、家の子供達には、どう見えているのか?

今回は、仕事やお体の具合から参加出来ない方もいらして、残念でしたが、楽しいいい会だった、と思っています。


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